こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
不登校の子どもで「家では元気なのに学校には行けない。何も頑張ろうとしない」というパターンの子どもがいます。
これは不登校の親御さんの中でも悩んでらっしゃる方が多いと思います。
今回はこのような子どもの原因と対策を私なりに解説していきたいと思います。
【不登校】家では元気 でも頑張れない子ども
不登校の子どもが家では元気でも学校に行けない、頑張れない理由として、私が考え得るのは以下の5点です。
②本当は元気ではない
③まだ元気が足りない
④その学校が合わない
⑤性格上の問題
一つずつ解説していきます。
①何か学校で問題がある
いちばん始めに疑わなければならないのはまずこの「学校に行けない何か理由がある。何か大きな悩みや問題を抱えていて、それがまだ未解決だから何も頑張ることができない」というものです。
要するに、いじめなどの人間関係にまつわるものや、勉強や進路、部活などで何か悩みを抱えているというものです。
この場合は、そのまま放置していてもいつまで経っても学校に行けるようにはならないし、何も頑張ることはできません。
なので、もしお子さんがここに当てはまるのであればまずはその問題解決を図るべきです。
ただ、お子さん本人が心を閉ざしたままだったり、学校の先生の観察力や情報収集力が乏しかったりすると、なかなか問題の究明に時間がかかる場合もあります。
その場合はまず親御さんの方で、お子さんに対してめげずに会話や観察を続け、そこから糸口をつかんでいくという地道な関わりをしていく必要があるでしょう。
②本当は元気ではない
そもそも元気そうに見えるだけで「本当は元気ではない」という場合も考えられます。
不登校の子どもにはこちらがびっくりするぐらい親に気を遣う子どももいます。
普段家で親と一緒にいる時には元気な素振りを見せているのに、いざ自分の部屋に戻ると、ぐだーっとしていたり、悶々と悩んでいたりする子どもも中にはいたりするんですよね。
あとは、ゲームやスマホで何とか元気を維持しているけれど、本当は全然元気じゃなくて、いつも表情が暗いとか…
なので、この場合も普段からお子さんと会話をすることと、できる範囲でお子さんをよく観察して「本当にこの子は今元気なのか」をその都度確認していく必要があります。
③まだ元気が足りない
とりあえず元気といえば元気だけど、その元気がまだ足りないという場合もあるかもしれません。
これに関しては以前私はこんなツイートをしました。
「余裕がある元気」じゃないとなかなか嫌なことまでは頑張れません。
私の感覚だと80%の元気では自分の楽しいことしか頑張れず、100%の元気がないと(私は120%くらい欲しい…)嫌なことまで頑張れなかったりします。
人によって違ってくるとは思いますが、基本頑張れない人間の私は少なくともそうです😓— えむへい@元高校教師 | 不登校の親子を支えたい (@emuheiblog) November 26, 2020
「いろんなことを頑張れる元気の量」というのは、人によって違う気が私はするんですよね。
ちょっと元気になればすぐいろんなことを頑張れる人もいれば、相当あり余る元気が貯まらないと、なかなかいろんなことまで頑張れない人も世の中にはいます。
このへんはもう個人の問題だと思います。
ツイッターにある通り、私は基本全然頑張れない人間なので、相当元気じゃないと嫌なこととかめんどくさいことはなかなかできなかったりします。
でもこれもその時々で変わってきたりするんですよね。
あまり元気じゃないのにいろいろ頑張れるときも中にはあります。
人間のバイオリズムといいますか、子どもの場合であればなおさら年齢や成長とともに、元気の量と頑張れる量との関係性が変わってきたりもすると思います。
親からすればいつもそこそこ元気で何にでも頑張ってほしいと思うんですけどね。
このあたりは子どもの資質によるところが大きいと感じます。
もしお子さんがここに該当する場合はとにかくもう元気をたくさん貯めさせるしかないと思います。
子どもにはできる限り好きなことをさせて、親御さんがたくさん関わってあげることで元気を貯めることをまずは優先すべきと感じます。
④その学校が合わない
特に学校に大きな問題がなくても、お子さんには何かその学校が合わない、何だか行く気になれないという場合もあると思います。
学校の雰囲気、クラスメイトの雰囲気、先生方の雰囲気…
とにかくはっきり「これだ」という理由はなくても、「雰囲気的」に何か行きたくない学校というふうにお子さんが感じてしまっているという場合です。
不登校だったうちの子どもは、おそらくこれが大きな原因の一つだったと思います。
詳しくは過去の記事に書いていますが、学校を変えたらすごく頑張れるようになったので。
もちろん他にも頑張れるようになった理由はあると思います。
覚悟とか、もう後戻りできないという決意とか。
でもいずれにせよ、学校を変えてみる、環境を変えてみるというのは有効な手立てのうちの一つだと思います。
だから小中学生のお子さんの場合は、中学校や高校に上がったらよくなるということもあります。
高校生の場合はなかなか簡単に学校を変えるというのは難しいのですが、もしお子さんもそれを希望しているのであれば、可能であれば通信制などの高校に転校というのも視野に入れていいと思います。
下記に学校調べに役立つリンクを貼っておきます。
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⑤性格上の問題
上記①~④に当てはまらず、でも普通に元気な場合は、きっとそれはもうお子さん本人の問題だと言わざるを得ないでしょう。
きっとそもそもあんまり頑張れない性格なんだと思います。(私も他人のことを言えません…)
残念ながらなんですが、自分が好きではないこと、面倒くさいなあと感じるものについては極力避けて通りたい、逃げたいと思う性格の持ち主なんですきっと。
まあ、大人になってもこういう人はたくさんいますし、そもそも人は誰でもこういう面は持ち合わせてはいますよね。
でも程度の問題で、さすがに学校は行くだろう、ここは頑張るだろうという場面でも頑張れない子どもというのはいます。(何度も言いますが私もそういう人種の人間です…)
この場合はもう、絶え間ない声掛けや励ましと、あとは今後年齢を重ねるにしたがって成長していくであろうことを期待するしかないと私は感じます。
思春期の年代では頑張れなかったことでも、大人に近づくにつれて少々負荷がかかることでも頑張れるようになるという子どもを私はたくさん見てきました。
本当は学校に行かなくても家で何かしら実のあることを頑張れたら親御さんとしても少しは安心するんですけどね。
たとえば下記のようなものを利用して少しでも家でも勉強してくれたらいいのですが…
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いずれ不登校というのは、学校のせいとか親のせいではなく、単純にその子ども本人の特性や性格によるところが非常に大きかったりします。
それは、同じように育てていても、きょうだい間で不登校になる子もいれば、毎日元気に学校に通う子どももいるということが示しています。
なのでいつも私は言うのですが、親御さんのせいで不登校になるなんてほんとにごくわずかですよ。
たいていは学校の雰囲気や先生と合わなかったり、その子自身の問題だと私は捉えています。
あの手この手を使って、ある時は優しく励まし、ある時は厳しく接して、いかに子どもにやる気を出させるかというのが、このタイプの子どもには必要になってくると思います。
でも、それでも頑張れない子どもっています。
もうその場合は親としてやれることはほぼないと私は思っています。
その場合はもうそれが彼(彼女)の人生ですよ。
いつか人生の岐路に直面して初めて親の言葉の真意に気づくということもあると思います。
本当はそうなる前に親としてはサポートしてあげたいと思うのが親心ですが、実際にそうなってみないと気づけない子どももいます。(私です…)
親と子どもの人生は別です。
一心同体ではありません。
心を鬼にして、そこははっきりと区別するという意識も親子の関係では必要だと私は感じます。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・次に本当に元気なのかどうかを見極める
・子どもによって元気の量で頑張れる範囲が異なる
・環境を変えることで頑張れるようになることもある
・子どもの性格や資質によるところも大きいので、その場合はできる限りの関わりはしてあげるが、それでも無理な場合はもう子ども自身の人生だと割り切ることも必要
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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