【高校不登校】欠席日数はどれくらいでアウト?【ぎりぎりで単位取得】

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えむへい
えむへい

こんにちは。
元高校教師えむへいです。

学校を休み過ぎて単位がやばそう…
俺は卒業できるのかな?

私はあとどれくらい休んだら進級できなくなっちゃうんだろう…心配…

今回はこのような人に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・学校をどれくらいまで休んで大丈夫かの説明
・担任の先生を利用すべしという話
・実際に学校現場で使った「あとどれくらい休めるか」プリントを公開

では順番に説明していきます。

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【高校不登校】欠席日数はどれくらいでアウト?

欠席日数記事内画像1

まず最初に「学校」はどれくらい休めるのかについて説明していきますね。

学校はどれくらい休めるのか【各高校で違う】

これはずばり下記です。

学校をどれくらいまで休めるかは、それぞれの高校によって違う

そうなんです。

これは別に法律ではっきりと「これくらい休んだらもうダメ」とは実は決められていないんです。

すべて「学校裁量」で各校で設定されています。

でも、たいていの学校はだいたい同じように設定しています。それが下記。

出席すべき日数の「3分の1以上」休んだらダメ

だいたいどこの高校もこのように決めています。

少なくとも私がこれまで勤めていた高校(公立私立合わせて6校)はどこもこうでした。

たとえば、1年間の学校に行かなければならない日数は、学校現場では「35週」がだいたい標準になっています。

これをベースにして土日も休みだとすると、1週間は5日間なので「5日×35週=175日」が1年間の標準の出席すべき日数です。

で、これの3分の1というのは「175日÷3=58.33…」となり、3分の1「以上」休んだらダメなので、「58日」までは1年間で休めることになります。

ただし、次のように決めている高校もあるようです。

出席すべき日数の「4分の1以上」休んだらダメ

これだともっと条件が厳しくなってきますよね。

さきほどの「35週」に当てはめてみると、「175日÷4=43.75」となり、「43日」までしか休めなくなります。

差は「15日」です。

学年末の最後らへんで切羽詰まってくると、結構この「15日」の差は大きいですよね。

だから皆さんの中で、自分の高校が「3分の1」なのか「4分の1」なのかが分からない人は、まずこれを確認して、あとはあくまで標準ですが、1年間で「58日」または「43日」は休まないようにしよう、と思っておけばいいと思います。

あくまで「35週175日」は標準の日数なので、実際の日数はこれより多いこともあるし、少ないこともあります。
ちなみに出席すべき日数とは、通常の授業がある日だけでなく、体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事も含まれます。とにかく、学校に行かなければならない日全部です。

「授業」はどれくらい休めるのか【単位とは?】

今度は「授業」をどれくらい休めるのかについての話です。

これを説明するためには、まず「単位」について最初に確認しておきますね。

単位について【単位が取れなければ進級や卒業はできない】

高校には「単位」というものがあります。

ただ毎日学校に行くだけでは単位は取れないし、進級や卒業もできません。

単位は各科目ごとに設定されたもので、1週間の時間割を基本に考えればわかりやすいです。

例えば、1週間に1時間しかない授業(保健体育とか)は1単位となります。

だから例えば、1週間に5時間ある授業(国語総合とか)は5単位となります。

例)保健体育…1単位の科目
  国語総合…5単位の科目

で、この「単位」については、さすがに法律できちんと決められています。それが下記。

法律
法律

74単位以上取らないと高校卒業は認めないよ。

ここで注意なのが「以上」という言葉です。

「以上」なので、74単位ぴったりに決めている高校もあれば、土曜授業などを行っている進学校とかは、80単位などに設定している高校もあります。

だから、「欠席日数」だけでなく「単位」についても、それぞれの高校で独自に決められているんです。

こんな感じです。

A高校
A高校

うちの高校は法律ぴったりの74単位で卒業というふうに決めていますよ。

B高校
B高校

法律では74単位「以上」となっているので、うちの高校は80単位と決めています。
だから80単位取ってもらわないと、うちの高校は卒業を認めていません。

不登校の人からしたらB高校はちょっときついですよね。

でもまあ、進学校には割と多い事例です。

ということで、単位についても前述の「3分の1(4分の1)ルール」同様に、高校それぞれで決められたルールにしたがわなければならない、ということです。

結構このように、「学校にゆだねられているルール」はたくさんあります。
その一つが「進級」についてです。
「進級」についての条件も、各高校でそれぞれ違うことが多いです。
ある学校は1年間で決められた単位を必ず全部取らないと自動的に留年が決定となったり、また別の学校では「仮進級」制度を取っていて、決められた単位のうち、たとえば10単位までは落としてもOKで、落とした分は次の年度内に取ればいい、としている学校もあります。

単位はどうすれば取れるか【成績と出席】

さて、3年間で最低74単位以上取らなければいけないこの「単位」ですが、単位はどのようにして取れたとか取れないとかを決めるのかというと、それは「成績」と「出席」です。

単位を取るには、テストの点数や授業態度、提出物等で決められる「成績」と、授業にきちんと出ているかの「出席」の両方が必要です。

単位取得=成績+出席

成績の方は各高校で「赤点」(欠点)が独自に決められていますよね。

たいてい、30点~40点の設定ですね。

これを1年間のトータルの成績で下回ってしまえば、いくらきちんと授業に出ていたとしても、その科目の単位は取得したことになりません。

また逆に、成績をきちんと取っていたとしても、その科目の授業に全然出ていなかったら「出席」の方で引っ掛かってしまい、やはりその科目の単位取得は認められません。

単位取得が認められないということは、卒業ができなくなったり、仮進級が認められていない学校については、留年となってしまいます。

高校で不登校の人が注意しなければならないのは、欠席などによる「単位未取得」です。

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「授業」はどれくらい休めるのか【これも学校によって違う】

ここでいよいよ本題に入ります。

高校では、「単位をきちんと取らないと進級や卒業ができない」、そして「単位を取るには成績だけでなく、授業にきちんと『出席』しなければならない」ということはすでに書いてきた通りです。

ここで問題になってくるのが、「授業」はどれくらい休んでいいのか、ということです。

記事の最初の方で、「学校」は3分の1または4分の1以内の欠席だったらOKの高校がほとんどだと書きました。

では「授業」はどうなのか?

それは次のように決まっています。

授業の欠課時数(欠席時数)も「学校独自のルール」で設定している

授業をどれだけ休んでいいか、というのも実は学校それぞれで決められているんです。

で、具体的にどんな感じで決めているかというと、それは下記。

「3分の1」または「4分の1」以上休んだらダメ

要するに、授業時数についても出席日数と同じ感じで決めているということですね。

そして、出席日数を3分の1に設定している学校は、授業時数も3分の1に設定していることが多いです。4分の1の場合も同様です。

でもまれに、出席日数は4分の1以内に設定しているが、授業時数は3分の1以内に設定している高校もあります。

なのでやはりこれも、もしちゃんと把握していない人は、一度学校の先生にきちんと聞いた方がいいですね。

具体的に実際の科目を例に挙げて説明

では具体的に見てみましょう。

記事の始めの方で書きましたが、1年間の標準出席日数である35週をベースにしてみると、週1時間の科目は1年間で35時間の授業を行うことになります。

もし、週5時間ある科目だったら1年間で175時間です。

例)保健体育(1単位)…35時間
  国語総合(5単位)…175時間

で、これらにたとえば「3分の1」ルールを適用すると、次のようになります。

保健体育(1単位)…35時間÷3=11.66…→11時間までは休んでもOK
国語総合(5単位)…175時間÷3=58.33…→58時間までは休んでもOK

以上のようになります。

次のように一応まとめておきますね。

1単位の科目…11時間
2単位の科目…23時間
3単位の科目…34時間
4単位の科目…46時間
5単位の科目…58時間
(※1年間の授業日数を35週とした場合)

あくまで35週を基本にはしていますが、上記の時数だけ一応「休んでも大丈夫」ということです。

5単位の授業は58時間も休めるので結構気が楽ですよね。

注意すべきは単位数が少ない科目

ここで注意が必要なのは、単位数が少ない科目です。

上記の例でいくと、保健体育のような1単位の科目ですね。

これは1年間で11時間しか休めません。

もし保健体育がたとえば月曜日の1時間目にあったら(実際はあんまりありませんが)、11時間なんて結構あっという間に休んでしまいがちです。

これまでの経験上、この「単位数の少ない科目」のせいで、進級や卒業ができなくて、学校を辞めてしまった生徒が多かったです。

だから、不登校の人たちとしては、時間割をきちんと意識して、週あたりの授業が少ない科目については注意する必要があるでしょう。

せっかくがんばって学校に行って、出席日数も大丈夫。他の科目もすべて大丈夫。なのに、1科目だけ欠課時数がオーバーしたために進級ができない、ということもありますからね。

授業に途中から「遅刻」して参加した場合と、授業を途中から「早退」した場合は、授業に出たことになるのか、それとも休んだ(欠課した)ことになるのかについても、それぞれの学校で異なります(たとえば20分以上受けなかったらダメとか)。だからこれも学校の先生に確認すべきですね。
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担任の先生にお願いしよう【時数のカウントは自分ではなかなか大変】

欠席日数記事内画像2

実際に自分がどれだけその授業を休んだかとか、実際に1年間に授業は何時間行われるのか、ということについては、生徒レベルではなかなか確認しづらいですよね。

自分が休んだ時数は「正」の字とかで数えておくことは可能ですが(私は実際、教員時代に生徒にすすめていました)、1年間で授業が何時間実施されるのかは、なかなか生徒からすればわからないでしょう。

そこで以下です。

授業の実施時数や欠課時数は担任の先生に聞きましょう

もしかしたら、めんどくさがって嫌がられるかもしれませんが、でもこれは「担任の仕事の範囲」なので、普通に聞いちゃいましょう。

実際に担任の立場からすれば、後々留年とかになって事務手続きがわずらわしくなるよりはましです。

「自分は学校を休みがちだけど、でも自分なりに頑張っていて、どうしても進級したいんです」と伝えれば、たいていはちゃんと調べてくれます。

でもその場合、担任の先生は一つ一つ全科目の授業時数やあなたが休んだ時数をいちいち数えなければならないので、少しは時間がかかります。

数日間待ちましょう。

あとは担任の先生ではなく、教科の先生方一人一人に自分で聞きに行く、というのもいいかもしれません。かなりだるいですが。

まあ、いずれにせよ、先生に聞ける場合は聞きましょうということです。

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実際に不登校ぎみの生徒に渡したプリント

欠席日数記事内画像3

私が高校で担任をしていたときに、一人の不登校の生徒がいました。

その生徒は学校をしょっちゅう休むんですが、でも進級の意志はあったので、なんとかこちらも力になってあげようと思い、使ったのが次のプリントです。

欠席日数記事内画像4

ちょっと見づらいかもですが、こんな感じの表を定期的にその生徒に渡していました。

ぶっちゃけ少し面倒でしたが、まあがんばってその都度時数を数えて渡してました。

表中の氏名はさすがに消していますが、数字に関してはほとんど変えていません。

まあ、ほんとに結構ぎりぎりで進級した感じですね、この生徒は。

ちなみにこの生徒は結局3年間こんな感じでしたが、でもちゃんと大学に合格して卒業していきました。

上記のような表を先生に作ってもらえればベストですが、ここまでいかなくても、定期的に自分の欠課時数は把握しておいた方がいいので、できれば先生にその都度確認するか、「正」の字で自分で数えておくことはやはりおすすめします。

でも学校を変えて「心機一転」もありな話

欠席日数記事内画像6

以上説明してきた通り、今通っている学校で何とか頑張って進級や卒業をするのがいちばん良い選択と考えるのは誰もが思うところでしょう。

でも、ちょっとやっぱり欠席がどうしても多くて、残念ながら留年してしまいそうな人だとか、もう今の学校はどうしても自分には合わないと感じてしまう人も中にはいると思います。

それはもう仕方のないことです。

そもそも今在籍している学校がすべてではありません。

ほかにもいい学校、自分に合う学校なんていくらでもあります。

えむへい
えむへい

私の子どもは全日制の高校を1年で辞め、その後通信制の高校に入り直して、そこで急に楽しく学校生活を送ることができました。
最終的には高卒認定を取って、大学にも合格しました。(学年も同級生と同じでいけました。)

私の子どもだけではありません。

これまでの私の教え子の中にも、同じように全日制から通信制の高校に転校して、そこで活躍できた生徒というのが結構います。

ほんとにはっきり言ってどこでも頑張れます。

通信制の高校に偏見なんて持たなくていいです。

デメリットは手続きがちょっとだけめんどくさいのと、お金が余分にかかるくらいです。(まあお金の面は結構重要な要素かもしれませんが…)

でもこれくらいです、デメリットとしては。

うちの子どもは通信制に転校してほんとに良かったです。

本人もそう言ってるし、私も親として良かったなあと思っています。

下記に「全国対応の通信制高校用の資料請求リンク」を参考に載せておきます。

資料請求自体は「無料」ですので、お試しで気になる高校の資料をいくつか取り寄せてもいいかもしれません。

ちなみにうちの子どもは「第一学院高等学校」という学校に行きました。

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朝起きれない人におすすめのサプリ

欠席日数記事内画像7

欠席日数が気になる人の中には「なかなか朝起きれない」という人もいると思います。

こういう人にとっては、特に大事な科目が1時間目に集中していたら、結構厳しいですよね。

ということで、最近はそういう人向けの商品もあります。

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まとめ

欠席日数記事内画像5

以下に今回の記事をまとめます。

・単位とは、科目ごとの週当たりの時間のこと
・学校によって卒業単位数は異なる
・欠席日数や欠課時数のルールも学校ごとに違う
・でも3分の1以内という学校が多い
・単位数が少ない科目は特に注意する
・授業時数や欠課時数は先生に聞いた方が早いが、自分で数えることも可能

すでに書いた通り、今の学校だけが選択肢ではないので、他の学校に転校するということも全然OKだと思います。

でも、もし今の学校を何とか進級、卒業したいと思っている人はぜひ今回の記事を参考にしてもらって、戦略的に取り組んでいきましょう。

理想は「ぎりぎりまで休みつつの進級、卒業」です。(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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