こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
先日以下のツイートをしました。
元教師が言うのもあれですが、学校の宿題なんてそんな死ぬ思いしてまでやる必要はないです。
他の生徒がいる手前、やってこないと一応注意はしますが、そもそも成績にはそんなに大きくは影響しないし。
うちの子は夏休みの課題が出来ないことがきっかけで学校に行けなくなったのが未だに悔やまれる。— えむへい@元高校教師が不登校を応援する (@emuheiblog) December 14, 2019
ということで、今回は「学校の宿題」をテーマに記事を書いていきたいと思います。
学校の宿題なんて死ぬ思いをしてまでやる必要はない
皆さん「宿題」やってますか?
まあたいていの人はめんどくさいなあと思いながらも、先生に怒られたりするのは嫌だし、自分の学力向上を信じて、何とか頑張ってやったりしてますよね。
私も教師時代は普通に宿題を出してましたし。
でも今回の記事で言いたいことはこちらです。
宿題を負担に感じる子どもの心
たまに学校の宿題を必要以上にプレッシャーに感じてしまう子どもがいます。
たとえばとても真面目な性格の子だとか、あとは教科の先生がものすごく怖い先生だからとか。
中にはそのプレッシャーを感じ過ぎて具合が悪くなってしまう子どももいます。
うちの子どもがそうでした。
「じゃあ普通に宿題をやればいいじゃん」という話なんですが、でも中身のレベルの問題だったり、出される量の問題だったりがあって、どうしても完成するのが困難なときもありますよね。
また、他のことが忙しかったり、何か別のことで悩んだりしてて、宿題には手が回らないということもあるでしょう。
でも宿題はやらなきゃいけない。
やらなきゃ怒られる。
でもできない。
自分はなんて最低なやつなんだ。
わぁー!
となって苦しんでいる子どもたちって、うちの子どもだけじゃなくて、実は結構多いんじゃないかなと思います。
そこでもう一度繰り返します。
なぜこう言えるかの理由をこれから説明していきますね。
宿題を頑張り過ぎなくてもいい理由
具合が悪くなったり、思い悩んでまで宿題をやらなくてもいい理由は以下です。
②残念ながら「宿題」をテキトーに扱う先生もいる
①「宿題」は成績に大きく関係しないことが多い
皆さんの成績はほとんど何で決まるかわかりますか?
答えは以下です。
基本はこれでもうほとんど成績は決まります。
定期テストで良い点数を取れば「4」や「5」がつく可能性が高くなるし、悪い点数を取ってしまうとどうしても「2」とか「1」がついてしまう可能性が高くなります。
このように、ほとんどは定期テストの結果で成績は決まってしまいます。
でも、一方では、皆さんはほかにもいろいろなことを頑張っていますよね。
たとえばこんなのです。
・小テスト
・授業態度(発表や聞く姿勢) など
これらについても一応、学校の先生方はちゃんと評価しています。
これらは私がいた学校では「平常点」と呼び、それぞれを点数化して、定期テストと共に評価していました。
真面目な人たちは定期テストだけでなく、この平常点の内容もすべて一生懸命頑張っていると思います。
でも先ほども述べた通り、成績をつける際に一番重要視するのは「定期テストの点数」です。
だからこの「平常点」は、成績をつける際には定期テストほどは重要視されないんですよね。
平常点の割合は学校やその教科によって異なりますが、私が勤務していた学校ではどこもだいたい20点~30点くらいでした。
実際にどうやって成績をつけるかというと、こんな感じです。
そして、この2割とか3割の平常点の中の一部分に「宿題」などの提出物の評価が入っています。
だから結果的には、「宿題」というのはかなり低い割合でしか評価されないことが多いということです。
宿題の提出分を実際の点数に換算してみると、場合によっては2点とか3点とかの場合もあります。
2点とか3点というのは、定期テストの1問分ですよね。
確かにこの2点や3点によって、「赤点」が回避されたり、成績が「4」から「5」に変わるなどの大きな役割を果たすこともあります。
また、宿題の提出をかなり重要視する先生だと、宿題だけで20点とかをつける先生も中にはいるかもしれません。
でも、やっぱりメインはあくまでも「定期テスト」です。
どこまでも「宿題」はサブの評価対象です。
宿題を提出しなくても、定期テストで頑張れば一発で解消です。
だから「宿題」なんてそこまで死ぬくらいの思いをしてやらなくてもいいです。
②残念ながら「宿題」をテキトーに扱う先生もいる
もう一つの理由についてですが、ほんとに残念な話だし、ダメなことなんですが、以下のような先生も世の中にはいます。
・宿題をテキトーに評価する先生
皆さんの大事な時間や労力をあまり考えずに、「とりあえずなんかやらせとけばいいや」みたいな感じで、テキトーに宿題を出している先生ってやっぱり残念ながらいるんですよね。
中身や量など特に何も考えずに出される宿題って、やらされる側としてはモチベーションが上がりませんよね。
でもそれらの先生でも、生徒が出した宿題をきちんと評価してくれたらまだましです。
最悪なのが、せっかく生徒が頑張って提出した宿題をろくに評価しない先生も中にはいるんですよね。
一生懸命生徒がやってきた宿題を評価しないって悲しくないですか。
評価しないというのは、すでに述べた通り、「点数」に入れないということです。
宿題をやらせておいて、意味ないっていうのは生徒からしたら腹が立ちますよね。
たまに授業の予習などを宿題として出して、それは特に平常点には入れないという先生がいますが、私はその場合でもノートを確認するとかして、なるべくそれらも点数化していました。
だって、せっかく頑張ってきたのに、目に見えるちゃんとした良いこと(成績として評価してくれる)がないのは、私がもし生徒の立場だったら絶対嫌なので。
でも担当の先生によっては、上記のように宿題をテキトーに扱う先生もいるので、だからなおさら私は、そこまで宿題は頑張らなくてもいいと思っています。
ちょっと余談【ワークの答えはやっぱりほしい】
「ワークなどの答え」って皆さん先生から渡されてますか?
私は教師時代は基本的に渡していました。
でも中には渡してくれない先生もいますよね。
答えを渡されないのって嫌じゃないですか?
少なくとも私は学生時代とても嫌でした。
問題を解いたら忘れないうちに自分のペースですぐに答え合わせをしたいし、問題によっては、先に答えを見てから勉強した方が効率が良い場合もあったりするんですよね。
だから私は教師時代はなるべく生徒に答えを渡すようにしていました。
でも、答えを渡さない先生の言い分はこんな感じですよね。
・答え合わせは授業中に行う。
でもみんながみんな答えを丸写しするわけではないし、いくら授業中に答え合わせをするからと言っても、確認用にやっぱり手元に答えは持っておきたいですよね。
だから、もし答えが欲しい場合は以下のようにその先生に言ってみてください。
・もしいただけないのなら直接丸付けをしてほしい
このように言ってみてください。
もしかしたらくれるかもしれません。
じゃあ宿題はない方がいい?
では本題に戻ります。
じゃあ、学校の宿題はもうなくしてしまった方がいいのでしょうか?
私はそこまでではないと思っています。
その宿題をすることによって、学習の定着度や授業の理解度が上がったりすることは大いに期待できるからです。
でもそれはあくまで「適切な量や質、タイミング」の宿題だった場合です。
記事内のツイートで少し触れていますが、うちの子どもの夏休みの課題は結構な量でした。
はっきり言って、答えを写したりとかのズルをしない限り、夏休みは何も遊べないんじゃないかという量や質の課題でした。
でもうちの子どもは真面目な性格だったんですよね。
難しい問題に時間をかなりかけて、真面目に一問ずつ取り組んでいたし、しかも「課題研究」というものがあって、休み中にたいして仲良くもない子たちとグループで話し合いをしなければならないやつのリーダーだったりもして…
で、結局キャパオーバーになってしまって、夏休み明けから学校に行けなくなってしまいました…(悲
今まで見てきた学校現場でも、言葉は悪いですが、「ほんとにこの先生狂ってるんじゃないか」と思うくらい、他の教科のことや部活のこと、行事のことを何も配慮せずに宿題を出しまくる先生がいるんですよね。
でもだからと言って、宿題が出されるたびに皆さんがいちいち「この宿題の量や質、タイミングは適当なのか」を検証したり、意見を言いに行ったりなんてめんどくさくてしてられませんよね。
だから結局私の「学校の宿題」についての結論は以下になります。
でもどうしてもできそうにないものは無理してやらなくていい。
でもやらなかったら怒られるじゃん
でも、「やらなかったら先生に怒られるじゃん」ってなりますよね。
でも、できないものはできないですよ。
もうその場合は普通に「すみません。できませんでした」と言いましょう。
まともな先生だったらそこで少しは「立ち止まる」はずです。
「もしかして宿題の量が多かったのかな?」
「それともレベルが難しかったのかな?」
「それか他のことが忙しくて手が回らなかったのかな?」
「何か別に悩み事でもあるのかな?」
と考えます。
逆にこれらを全然考えられないような先生や、頭ごなしにすぐ怒鳴るような先生は、はっきり言って「いまいちな先生」と言わざるを得ないので、そういう先生からはもう何を言われても頭の上を通り過ぎるようにして、耳では聞かないように流しちゃいましょう。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・でも成績の比重はたいてい重くはない。
・また、適当に出されている場合もある。
・だから心を病むほど頑張る必要はまったくない。
何を頑張るにしても、やっぱりメンタルの維持がまずは大事です。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。
ではまた。
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