【不登校】親の初期対応の基本【元教師が解説】

初期対応アイキャッチ画像親の対応
スポンサーリンク
えむへい
えむへい

こんにちは。
元高校教師で元不登校生、元不登校生の親、えむへいです。

以前も私は「不登校対応」についての記事を書いています。

今回は基本的な、これだけは最低限抑えたいという不登校の親の「初期対応」について書きたいと思います。

スポンサーリンク

【不登校】親の基本的初期対応

初期対応記事内画像1

もし自分の子どもが不登校になってしまったら、親の生活はどうしても変わってしまいます。

やらなければいけないこともたくさん増えて、ほんとにもうてんてこ舞いになり、メンタル的にもきつくなってきます。

今回の記事ではそんな親御さんの指針となるような、とりあえずまず最初はこんな感じで不登校になってしまったお子さんの対応をしてみては、という内容を書いていきます。

すべて私のこれまでの経験を踏まえて書いています。

私がおすすめする不登校の初期対応は以下の4点です。

①無理やり学校に行かせない
②理由を聞き過ぎない
③学校と連携を取る
④子どもと会話を続ける
一つずつ説明していきますね。
スポンサーリンク

①無理やり学校に行かせない

初期対応記事内画像2

お子さんを無理やり学校に行かせるのはやっぱり控えた方がいいですね。

確かに親の気持ちとしては「何甘えたこと言ってんの?もう早く学校行きなさい!」と言いたくなるところではあります。

私も自分の子どもの不登校の初期や、その前段階の登校渋りのときなどにはこんな言葉をかけて、無理やり学校に行かせたりしてしまってました。

でも結局その後完全に不登校になり、結果高校を退学することになりました。

子どもが登校渋りをしていても、ほんの少しだけ学校に行くことを促すのは、普通の親子の会話ではよくあることです。

でも、お子さんの様子を見て、頑なに学校に行くのを拒んでいる場合には、そこを無理やり行かせるというのはやはり控えるべきでしょう。

ここでお子さんとバトルをしてしまうと、親子の信頼関係の悪化につながり、その後の親御さんのサポートもしづらくなります。

スポンサーリンク

②理由を聞き過ぎない

初期対応記事内画像3

子どもに対して学校に行きたくない理由を聞き過ぎる、問い詰めるのも控えた方がいいです。

これに関しては先日こんなツイートを私はしました。

理由を聞くこと自体は私は別にいいと思っています。

子どもに関心がある普通の親だったら理由を聞くのは当たり前だし、聞かれる子どもの方もそれ自体は自然だと思っているはずです。

上記ツイートにも書いていますが、ポイントは「聞き過ぎない、問い詰めない」ことだと思います。

これに関しては以下の二つの理由があります。

・子ども自身が学校に行けない理由を自覚できていない
・心身ともに疲弊し切っていて話す気力がない

不登校の初期はこんな状態の子どもが結構多いので、理由を聞いてもはっきりと答えてくれる子どもは少ないと思います。

なのにそこで終わらずに、どこまでも「自分が納得するために」親が理由をしつこく問い詰めるのは、子どもにとってかなり精神的プレッシャーです。

子どもがあまり口を開かない場合はあまりそれ以上は聞き過ぎないようにしつつ、「でも話がしたくなったらいつでもこちらは聞く準備が整っているよ」というアピールくらいにとどめておいた方がいいですね。

③学校と連携を取る

初期対応記事内画像4

当たり前なんですが、学校とはきちんと連携を取り続けた方がいいです。

不登校の直接的な要因が学校にある場合は多いし、また、今後再び学校に戻ることを考えた場合、スムーズに戻れるように対応を相談する必要もありますしね。

でもだからと言って、学校と必ず毎日やり取りをしなければいけないというわけではありません。

特に「毎朝の欠席の電話連絡」は不登校の親御さんにとってはかなりきついですよね。

お仕事をされている親御さんであれば、なおさら毎朝の電話連絡なんて地獄過ぎます。

もちろん親御さんご自身が不安な気持ちを抱えていたりして、毎日でも学校とやり取りをしたいと思う場合は別に毎日でも一向に構いません。

でも、そうでないならば毎日連絡をやり取りする必要はありません。

毎日でなくてもいいので、定期的には(3日に一回とか1週間に一回とか)お子さんの家での最新の様子を学校の先生と情報共有していたいです。

そしていつでもお子さんの今後の動きに対応できるように、家庭と学校とで協力して準備はしておきたいですね。

④子どもと会話を続ける

初期対応記事内画像5

不登校の子どもは孤独です。

学校に行ってないので、話し相手は家族だけという状態の子どもも多いです。

孤独になると思考もネガティブになりがちです。

これは大人でもおんなじですよね。

だから親御さんにはぜひお子さんの良き話し相手となってほしいです。

その際注意なのは、「口うるさいアドバイザー」ではなく、「カウンセラーのような聞き上手」であってほしいなと思います。

始めはお子さんも口を閉ざしがちですが、心身が少し回復してきて、また、親は自分の話を聞いてくれそうだという安心感を抱くと、ぽつりぽつり自分の言葉を発してくるようになります。

そこを親御さんには拾っていただきたいです。

その会話の中でお子さんの今後進んでいく道が見えてくると思います。

ただし、仕事や家事に追われながら、心を病んでいるお子さんの話し相手となるのは結構大変です。

しかも言いたいことを我慢しつつ、聞き上手でいるというのは、いくらかわいい我が子のためとはいえ、ストレスも溜まります。

でもやっぱりここは親御さんに頑張っていただきたいところです。

不登校のお子さんにとって、友人や学校の先生なども頼りにはなったりしますが、でもやっぱり一番の支えは親御さんの存在だと思います。

いろいろな制約もあって難しいかもしれませんが、うまくご自分のストレスを発散するなどして、親御さんご自身のメンタルコントロールを上手にしつつ、お子さんのサポートをしていただけたらと思います。

目標はまず心身の回復

初期対応記事内画像6

不登校に陥ってしまったお子さんに対して、親御さんがまず目指すべきなのは、お子さんの心身の回復です。

学校に戻るという目標はそのあとです。

お子さんは不登校に至るまでの間に相当疲弊し切っています。

急に不登校になったのではなく、頑張って頑張って、我慢して我慢して、その結果、不登校という現象に表れたというイメージです。

だからお子さんの心身のエネルギーはほぼ空っぽ状態なので、とてもじゃないですが、今後のことや将来のことなどにはとうてい考えが及びません。

もう思考停止状態です。

なので、そんな状態では学校に戻るとか、別の進路先を考えるなんてまずできません。

だからまずは心身の回復を図るサポートを親御さんには行ってほしいなと思います。

お子さんの心身が回復してくれば、学校に戻るとか別の進路などを考える余裕が出てくるはずです。

えむへい
えむへい

うちの子どももそうでした。

始めはへこんでばかりで何も考えることができなかったようです。
でも心身の回復と共に次第に自分の現況を考えられるようになり、最後は自分で通信制の高校に行くと決めました。

まとめ

初期対応記事内画像7

今回の記事をまとめると以下になります。

学校と連携しつつ、子どもの心に寄り添いながら、まずは心身の回復を最優先にする

今回の記事は以上です。

早くお子さんがまた元気になることをお祈りしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました