いじめ加害者に欠けているものは「想像力」

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えむへい
えむへい

こんにちは。元高校教師えむへいです。

今日は「想像力」をテーマにした記事を書いていきたいと思います。

この記事は不登校生の人たちやその親御さんに向けて書いています。

今回の記事内容は以下になります。

・いじめ加害者に欠けているものは「想像力」
・でも「想像力」があり過ぎる場合は注意が必要

いじめ加害者に欠けているものは「想像力」

想像力記事内画像1

学校現場において「いじめ問題」は最重要な課題の一つです。

最近は生徒間だけでなく、教師間や生徒と教師の間でもいじめ問題を耳にします。

「なぜいじめはなくならないのか」という議論は相当以前から行われていますが、これの正解はなかなか見つかりません。

いじめは海外でもあるようなので、本当にこれはもう「人間の永遠の解くべきテーマ」のようなものと言っていいかもしれません。

しかし、これまで教員をしてきた私がいじめに対して一つ言えることがあります。それが以下です。

いじめる人間の「想像力」が欠けているからいじめが起こる

いじめが起こる要因はたくさんあると思いますが、私が教員をしてきた実感として一番感じるのはこの「想像力の欠如」です。

いじめる側は被害者側の気持ちがわからない

私は高校の教員として20年近く現場にいましたが、その間やはりいじめ問題はありました。

男子同士や女子同士、男女間のいじめもありました。

また、生徒や保護者から「これは先生によるいじめだ」という訴えも目にしたことがあります。

これらを見てきた中で私が強く感じるのは、「加害者側は相手の立場や気持ちを全然理解できていない」ということです。

まあでもこれは当たり前と言えば当たり前ですよね。

相手の立場になって相手の気持ちを思いやることができないんだから、いじめをするんですよね。

「自分がされて嫌なことは他人にしてはいけない」という言葉がありますが、そもそもいじめる側はこの言葉もちゃんと理解できていません。

実際こんな場面がありました。

先生
先生

自分がされて嫌なことは他人にしてはいけないぞ。

いじめ加害者
いじめ加害者

え、だって俺はそもそもされないもん。もしされたとしても俺はやり返すし。

こんなことを平気で言うんですよ。

またこんな場面もよくありました。

先生
先生

自分がされて嫌なことは他人にしてはいけないぞ。

いじめ加害者
いじめ加害者

え、俺だったらいじめだと感じないんだけど。冗談とかからかいな感じだったんだよ。いじめだと思う向こうが悪いでしょ。

これらは別に特殊な例ではなく、結構多くの加害者側生徒はみんなこんな感じでした。

そもそも相手の気持ちを彼ら、彼女らはわからないんです。

それはその子の性格なのか、それまでの生育歴なのか、家庭環境なのか、何か特別な障害を持っているのか。

それらは断定できませんが、いずれいじめる側にはまずこの「相手の気持ちを推し量る想像力」が欠けているということは確実に言えます。

だから反省文などを書かせても、いまいちきちんと書けないんですよね、想像できないから。

ほんとに多かったです、想像力がない生徒というのが。

中にはちゃんとこのような想像力を備えているにも関わらず、つい相手を傷つけてしまった、いじめてしまったと自覚できる生徒もいました。でも、私の経験上そのパターンは少数派で、やはり「想像力の欠如からくる自覚のないいじめ」の方が多かったです。

いじめから身を守るためには

だから相手にこちらの気持ちをわかってもらうということは、残念ながらあまり期待できません。(ほんとはこれがベストなんですが…)

なので、自分がいじめの被害者になってしまったら、とにかくまずは「緊急避難」しましょう。

いじめを受けたらとにかく「逃げる」

まずはこれに尽きます。

いじめられたときの最初の行動はこの選択肢以外ないと私は思っています。

まずは避難して、そして態勢をきちんと整えてから今度は「反撃」です。

まあ「反撃」といっても別に体を鍛えてけんかに強くなるとかではなく、いろいろな所に相談して、大人のやり返し方をしましょう、ということです。

流れとしては以下の感じですかね。

①いじめを受ける

②親や先生に相談

③先生たちが組織的に対応

④加害者生徒とその保護者に指導・処分

⑤もういじめはしないと誓約

⑥事後の経過観察(関係者間で)

最近はなかなかこの通りに事が進まないこともあるようですが、一応はこれが理想の流れだとは思います。

そしてこの中でいちばん大事なのはとにかく②です。

これがなかなかできない人たちが多いんですよね。

いろいろな感情がそこにはあるので、確かに周りに相談しづらいという気持ちもわかりますが、でもやっぱり絶対相談してほしいです。

親や先生に相談しづらければ、友人や外部の電話相談とかでもいいので、とにかくまずは「誰かに話す」ということを絶対にしてほしいなと思います。

このことについては過去の記事でも同じことを私は書いています。

大事なことなので私は何度でも言い続けます。

また案外最近は③や④もうまくいかないことも残念ながら多いみたいです。

これらがうまくいかない場合はもう教育委員会や警察に相談しましょう。

そっちの方が早いです。

でも「想像力」があり過ぎる場合は注意が必要

想像力記事内画像2

ということで話題を戻しますが、ちゃんとみんなが最低限の想像力を持ってさえいれば、ほんとはいじめ問題はだいぶ減るとは思うんですけどね。

だからやっぱり、人の気持ちを想像する力というのは人間社会で生きていくためには絶対持つべきコミュニケーション能力のうちの一つだと思います。

でも、逆に想像力が非常に優れているという人も世の中にいます。

想像力はあればあるだけいいと思われがちですが、この場合はちょっと注意が必要です。それは以下です。

①相手にも同等の想像力があるわけではない
②「スルースキル」がないと受け止め過ぎてしまう

①相手にも同等の想像力があるわけではない

人は自分の想像力と同じレベルの想像力を他人も持っていると勘違いしがちです。

しかし前述の通り、相手を思いやることができるこの想像力は人によってレベルが異なります。

だから、あなたが高い想像力を備えていたとしても、目の前の人があなたと同じレベルの想像力を備えているとは限りません。むしろそうじゃないことの方が多いでしょう。

私はこの「想像力の差」が人間関係におけるコミュニケーションの難しさの大きな要因の一つだと思っています。

お互いの想像力が違うと、例えば以下のようなことが起こりがちです。

・片方は「いじめや暴力」と感じているのに、もう片方は「冗談やからかい」と思っていた。
・片方は「とても大事なこと」と感じているのに、もう片方は「どうでもいいこと」と思っていた。
・片方にとっては「とても気になること」なのに、もう片方は「すでにもう忘れて」いた。

これらはいわゆる「行き違い」や「誤解」の元ですよね。

この「行き違い」や「誤解」が人間関係のトラブルの原因だったりします。

想像力には個人差があるということを「知っておく」

人の想像力に「個人差」があるのはしかたありません。

でもだからと言って、トラブル回避のために誰ともコミュニケーションを取らないというわけにはいきません。

なので、ここでの対処方法が以下です。

想像力の差を「知る」ということ

もう始めから「自分と相手とは想像力に差がある」ということを「知っておく」だけでその後のコミュニケーションの取り方がだいぶ変わってくると思います。

特に想像力が豊かな人は「自分ほど周りの人間はそこまで想像できていない」ということを踏まえてから物事を見ていくと、結構上手にコミュニケーションが取れるはずです。

②「スルースキル」がないと受け止め過ぎてしまう

また想像力があり過ぎると、相手の気持ちをもろに受け止めてしまいます。

もろに受け止めてしまうと、相手の気持ちが手に取るようにわかるので、その結果自分の気持ちや意見を外に出しづらくなってしまいます。

これを言ったら相手が気分悪くしちゃうかなあ…

といった感じで、いつも周りの顔色をうかがいながら、自分の言動を常に制限してしまうことになります。

これははっきり言って相当なストレスですよね。

言いたいことが全然言えないということは、それだけ自分の心の中にいろんなもやもやを溜めてしまうということで、それをそのまま放置していたら、その子は精神的に参ってしまいます。

なので、想像力があり過ぎる人は、相手の気持ちをあまり過度に受け止めずに流す能力「スルースキル」をぜひ身につけましょう。

具体的には以下の感じで練習できます。

目の前の人をテレビの向こう側の人のように思うようにして、自分が不快に感じる言葉は無視、そしてたまにこちらからも毒を吐く。

これはもう意識的に練習するしかないですね。

えむへい
えむへい

実際私も意識的にこれを行っています。おかげでだいぶ「空気を読まずに」相手に自分の気持ちを言えるようになり、ストレスも溜め込まなくなりましたよ。

まとめ

想像力記事内画像3
・いじめる側は想像力が欠けている
・そもそもみんなが同じだけの想像力を身につけることは無理
・だから想像力は人によって異なるということを踏まえて日常生活を送る
・想像力が高い人は「スルースキル」も必須。

以上です。

中高生の悩みの大半は「人間関係」です。

この記事を読むことで、少しでも皆さんのコミュニケーションがうまくいく手助けになれば嬉しいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではまた。

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