こんにちは。
元高校教師、元不登校生、元不登校生の親、えむへいです。
不登校になるのは子どもを甘やかしているからだろ。
子育ては厳しくすればいいんだよ厳しく。
不登校になったのはあなたの育て方が悪いからじゃない?
まったくもう…
不登校はただの甘えだよ〇〇ちゃん。
社会に出ればもっと苦しいことがいっぱいあるんだから我慢して頑張らないとダメよ。
・・・
・・・
今回はこんな感じで、周りから心無いアドバイスを言われてしまっている不登校の親子向けの記事となっています。
今回の記事の内容は以下になります。
・心の回復を優先すべし
【不登校】他人のアドバイスは聞かなくていい
他人の、特にそのへんの一般人のアドバイスなんて別に一生懸命聞く必要はないです。
理由は以下です。
・経験したとしても中身は違う
・だから成功体験も当てはまらない
・そもそも偉そうにアドバイスしてくる人はたいてい自己満足したいだけ
「不登校」に限って言えば、自分または自分の子どもが不登校になった経験がなければ、かなり不登校のことを理解するのは困難です。
また、そのような経験をした人であっても、不登校の形はその家庭や親子が違えば中身や問題点、解決方法も全然違います。
だからたとえその人が過去に不登校を克服した経験を持っていたとしても、その成功体験がそのまま他人の不登校問題にも当てはまるかと言えば全然そんなことはありません。
もしそうだったら、今頃世の中こんなに不登校のことで悩んでいる人はいませんよね。
不登校は完全に「経験主義」、「経験重視」な問題だと私は感じます。
でも別に「不登校を経験したことがない人に不登校を語る資格はない」とまでは全然思っていません。
ただでも、「学校に行きたくても行けない、自分で自分がよくわからない」という子どもの気持ちや、「自分の子どもなのに子どもの気持ちがよくわからない、何とかしてあげたいけどどうしていいかわからない」と途方に暮れる親の気持ち、長期的に続く家族全体がどよーんとした雰囲気で覆われたあの独特な重苦しい空気などは、経験した人でないとなかなかわかりづらいとは思います。
なのに、この「経験」さえも他人の不登校の問題には通じないことが多いです。
だからそれくらい不登校というものを解決、克服することはすごく難しいことだし、また時間もたくさんかかるものだと言えます。
だからなおさら人のアドバイスなんてそんな聞かなくていいです。
何かで見たんですが、嫌なことを言われたら自分を「石像化」してテキトーに相槌を打って聞き流してしまいましょう。
自分で解決できる力が人にはある
つい先日私は以下のツイートをしました。
相談というのは大きく分けて次の二つのパターンがある。
①実際に誰かから具体的なアドバイスをもらう
②相手に話している間に自分で解決方法や本当の自分の気持ちに気づくみんな①ばかりを求めがちで、僕も自分がどん底だったときにはいろんな人に相談はしたが、結局自分を救ったのは自分だった。
— えむへい@元高校教師が不登校を応援する (@emuheiblog) December 29, 2019
上記の通りで、私は普段何かの相談を受けるときは、一応なるべくその人に合わせた①のような具体的アドバイスを心がけてはいますが、でも「②の視点」もかなり意識しながら相談者の方々と面談をしています。
それは私には以下の考えが根本にあるからです。
確かに他人から何か具体的なアドバイスをもらって、それによって物事が解決するということは世の中たくさんあると思います。
でもそもそも人間には「自浄能力」というか「自然治癒力」みたいなものが元から備わっていて、自分で自己解決できる力も十分持っていると感じます。
少なくとも私自身はこれまでそういうことが多かったです。
それに後々のことを考えると、自分で解決した方が耐性がついて病みにくくなる気もします。
なので、当たり前の話ではあるんですが、何かで心が傷ついてしまったらまずはその傷の回復を最優先すべきです。
実際のケガの場合もそうですよね。
傷そっちのけで、「なんでそういうケガをしたのか」とか、「誰がそのケガを負わせたのか」とかの議論なんてしませんよね。
あくまでもそういう議論は、ケガをある程度処置した後に行われるはずです。
そういう意味でも、何かで辛い思いをしていたり、傷ついてしまっているときには、耳の痛いアドバイスよりも、「自分にとって心地よいもの」に触れて、まずは心の体力を回復することの方が大切だと私は考えます。
自分に心地よいものとは
具体的には以下のようなものに触れて、心の体力を回復すればいいと思います。
・自分の好きな本
・自分の好きなマンガ
・自分の好きなブログ
・自分の好きなツイート
・自分の好きな動画 など
要するに、自分が好きなもの、自分の「推し」なものに触れて心の回復を図って元気になっていければいいと思います。
「あー、この人の歌は今の自分の気持ちと重なるな」とか、「この人のツイートは共感できるな」とか、そういうのに触れながらエネルギーを充電していければベストです。
わざわざ無理して耳の痛いアドバイスは聞かなくてもいいです。
そういうアドバイスに触れるのは、少し元気になって、いろんなことを多角的に広い視野で考えられるようになってからでいいと私は思います。
ひどく傷ついたままで、心の体力も全然回復しないうちは、何をやっても前に進む力が湧いて出てこないです。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・まずは心の回復を意識して優先する
心を傷つけてまで厳しいアドバイスに耳を傾けるのは本末転倒です。
意識して自分の心身を大切にしてほしいと思います。
今回は以上になります。
ではまた。
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