こんにちは。
元高校教師、元不登校生、元不登校生の親「えむへい」と言います。
この記事は以下の人たちに向けて書いています。
・少し不登校ぎみの子を持つ親
自分の子どもが不登校になってしまったときに親としてまず知っておいてほしいこと
親御さんの毎日の心労を思うと本当に心苦しくなります。
私は自身が不登校生だっただけでなく、教師として不登校生の対応をしてきました。
さらにまた、親として高校生の子どもの不登校問題に直面した経験もあります。
自身についてはプロフィールに詳しく書いていますので、もしよかったらお時間があるときにでも読んでいただければと思います。
不登校は家族全員が病みがち
経験したからこそわかるのですが、自分の子どもが不登校になるというのはものすごい苦労を伴います。
はっきり言って下記の感じです。
少なくとも私の場合はそうでした。
子どもが不登校になったことで、それまで行っていたルーティンというか、生活サイクルが全然できなくなりました。
それまでできていたいろんなことが制限されてしまいました。
もう、子どもの不登校が生活の中心になってしまったという感じです。
まあ、大事な子どものことなので、それが生活の中心になること自体は別にいいんですが、でもあまりにもそれまでの生活と比べて不自由になってしまいました。
また、本人だけでなく自分や妻も病みました。
結局一時期は、家族全員が病んでしまいました。
なので、今この記事を書いている中で、不登校のお子さんのことももちろん心配ですが、個人的にはこれを読んでいらっしゃるご家族の方々のことも同じくらい心配です。
お子さんが元気になるだけでなく、親御さん自身のお身体もぜひ大切にしてほしいと思っています。
不登校経験がない親であればなおさら混乱
私は先日ツイッターで、以下のツイートをしました。
僕は子どもの頃に不登校だった経験があるが、その経験があるにも関わらず、いざ自分の子どもが不登校に陥ったときはやっぱりとても悩み苦しんだ。
だから特に不登校の経験がない親御さんの場合は、なおさら本当に訳がわからなくて辛いし悩むに決まってる。— えむへい@元高校教師が不登校をつぶやく (@emuheiblog) November 5, 2019
上記の通りで、すでにお話した通り、私自身かつては不登校生だったにも関わらず、でもいざ自分の子どもが不登校に陥った時はやはり悩み苦しみました。
不登校に陥る理由はほんとにそれぞれで異なるため、子どもの不登校を自分の時と比べることができないからです。
ですので、ご自身が特に不登校の経験がない親御さんからすれば、なおさら「なんで学校に行けないの?」「何があったの?」という感じになってしまうと思います。
いじめや嫌がらせなど、理由がはっきりとした不登校の場合
不登校の解決を考えた場合、もしお子さんの不登校の理由がはっきりとわかるときには、もうそれを一つ一つ潰していくだけです。
特にそれがもしいじめなどの場合であれば、まずは学校を休ませ、お子さんの安全安心を確保しましょう。
そしてすぐに学校に連絡です。
ここはもう遠慮なんて全然しなくていいです。
元教師の立場としても、いじめはほんとに重大事案にあたるので、真剣に本腰を入れて家庭と学校で協力しなければ解決できない問題というふうに捉えているのが普通ですので、一刻も早く学校に連絡すべきです。
「実はいじめじゃなかった」「勘違いだった」でも構いません。
それはそれでいいので、すぐに連絡した方がいいです。
いじめじゃなくても、友人関係のトラブル、先生とのトラブルなども同様に、遠慮しないで相談した方がいいです。
私は教師時代から「モンスターペアレント」という言葉はあまり好きではありませんでした。
極端な場合を除いて、それはただ単に「自分の子どもを心配するあまりに起こしてしまう行動」と言えるからです。
自分の子どもを心配するのは親にとっては当たり前ですしね。
以前私はこのようなツイートもしました。
職員室で「○○の親はモンスターで〜」とか言ってた女の先生が、自分の娘のことで娘の小学校に怒鳴り込んで行ったときは正直ちょっと笑ってしまった。そうでしょ?みんなどの親も自分の子供のことは必死なんだから、って思った。モンスターペアレントって本当はいないような気もする。#学校現場
— えむへい@元高校教師が不登校をつぶやく (@emuheiblog) October 3, 2019
ということで、学校の先生だって自分の子どものことが心配なのは同じで、「モンペ」まがいの行動を取ったりもします。
だから、遠慮なんてしなくていいです。
理解してくれる学校の先生も必ずいるはずなので、何かあったらすぐに相談した方が絶対いいです。
私の子どもの場合
うちの子どもについても過去にツイートしたことがあります。
親バカだがうちの子は運動も勉強も優秀で、中学では県選抜のキャプテンとして全国に行ったし、高校も県内で上位の進学校に入った。
でもそこで周りのレベルに圧倒されて一気に不登校になった。
親としてもショックだった。
でもその後通信制に入り直し、今は薬学部で頑張っている。
人生はやり直せる。— えむへい@元高校教師が不登校をつぶやく (@emuheiblog) November 6, 2019
うちの子どもは小学校や中学校ではまったくそんなことがなかったんですが、全日制の高校に入ってまもなく不登校に陥りました。
その後その高校での復帰は難しいという結論に至り、通信制の高校に入り直し、そこでは元気に頑張ることができました。
そこで高卒認定を取得し、何とか大学入試を突破して、結局他の子と学年は変わらずに大学に入ることができました。
今は元気に大学に通っています。
不登校の理由はよくわからないことも多い
うちの子どもが不登校になってしまった理由は、未だによくわかっていません。
一応、本人が何となく話すのは「県内の進学校に入学したため、周りのがつがつしたレベルについていけなかったから」というのが理由らしいですが、本人も「でも自分でもよくわからない」と言っています。
しかもこの理由は、大学に入って生活や心が落ち着いてから話したことで、不登校当時はもっとはっきりしない感じでした。
とにかく学校に行きたくない。宿題がいやだ。グループ学習が嫌だ。朝起きれない。学校に行くのがめんどくさい。何もかもやる気がしない。
こんな感じでしたね。
小中学校の頃は全然そんなことがなかったのに、高校に入って急にです。
親の育て方が原因というのは基本的に少ない
だから当時は「自分たちの育て方のせい」とも考えました。
家庭環境もやや複雑なため、それが原因だとも思いました。
このように、自分の子どもが不登校になってしまったときに親がよく陥りがちなのは「自分たちの育て方が間違っていたのか」と思い込んでしまうことです。
でもこれはほとんどの場合、違うと思います。
最近は「毒親」という言葉もあるほど、たしかに壮絶な親の元で虐待を受けている子どももいるにはいます。
しかし少なくとも、今この記事を読んでいらっしゃる親御さんは、きっとご自分のお子さんのことを本当に心配しているからこそ、この記事を読んでいらっしゃるはずで、そんな親御さんが「毒親」なわけはないはずです。
不登校の理由は本当に多岐に渡っていて、「親の育て方」だけが不登校の理由となるのはかなりレアなケースだと思われます。(うちの場合はどうかわかりませんが…)
また、もし育て方が不登校の一つの要因だったとしても、今後直していけばいいだけの話です。
ご自身を責めるよりも、まずお子さんの現状を変えることに気持ちを注ぎましょう。
不登校問題には必ず出口がある
最後に私が言いたいことがこれです。
不登校問題は必ず何とかなります。
今の苦しみや辛さが永遠に続くように今は感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
学校や専門機関を頼って、子どもともコミュニケーションを取り続けていれば、必ず解決の糸口が見えてきます。
また、今は不登校も選択肢の一つになっています。
2019年度、不登校は増加傾向にあるようですし、今後もすぐには減少しないと個人的には思っています。
それぐらい今は「不登校」はよくあることです。
昔であれば「今の学校に戻る」という一択しかありませんでしたが、今は他の施設や学校に行くという選択も全然ありの世の中になりました。
親御さんが目指す最終ゴールは「お子さんを今の学校に戻すこと」ではなく、「将来において精神的にも経済的にも自立させること」だと思います。
そのための選択肢が今は結構あります。
下記のようなサイトで資料請求だけでもしてみていいかもしれませんね。
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まとめ
・理由がはっきりとわかる不登校についてはすぐに行動する
・理由がわからない不登校も最近は多い
・親御さん自身で自分を責め過ぎない
・不登校には必ず出口がある
・親御さん自身の体も大事にする
このブログでは不登校に特化した記事を今後たくさん書いていく予定です。
少しでも皆さんのお役に立ちたいと思っています。
ではまた。
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