【不登校】他の子どもの心理と対応方法

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えむへい
えむへい

こんにちは。
元高校教師えむへいです。

今回は、不登校「ではない」子どもにスポットを当てた記事を書いていきたいと思います。

不登校の子どものクラスメイトや兄弟姉妹など、「不登校にはなっていない周りの子どもたち」の存在も、不登校の子ども本人やその親御さんにとっては少なからず気になるところだと思います。

その子たちの中には、不登校に対してある程度きちんと理解を示し、励ましや協力の姿勢を見せてくれる子もいますが、それとは反対に、冷たい態度やきつい言動をとる子どもたちも残念ながら実際には多いです。

今回はそんな不登校以外の他の子どもたちの心理を読み解き、不登校のお子さんや親御さんへの余計な心の負担が少しでも減るような記事内容になればと思います。

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【不登校】他の子どもの心理と対応方法

他の子ども記事内画像1

不登校の周りの子どもたちは、なぜ不登校というものに対して冷たかったり当たりがきつかったりするのでしょうか。

それは以下のような心理が働いているからだと考えられます。

①不公平感を覚えるから
②自分の労力や負担が増えるから
③自分への声掛けが減るから

一つ一つ解説していきます。

①不公平感を覚えるから

普段きちんと学校に通っている子どもたちの中にも「学校に行きたくないなあ」と思っている子は当然多いですよね。

でも自分たちは我慢して何とか学校に通っている。

なのに不登校の子たちは休んでいる。

ずるい。不公平だ。自分も休みたい。

こんな感じで不公平感を覚えてしまう子が多いので、だから不登校の子に対して「敵対意識」みたいなものが出てくる場合があるんですよね。

②自分の労力や負担が増えるから

不登校の子どもたちのフォローのために、周りの子どもたちの労力や負担が増えるといったことがあります。

たとえば以下のようなものです。

・学校帰りにプリントを渡しに行くように頼まれる
・教室の座席が不登校の子のために変えられる
・休み時間や移動教室などで一緒に行動するように言われる
・家事の手伝いが増える

学校や家での労力や負担が不登校の子のために増えたりするんですよね。

不登校の子のせいで自分が犠牲になってしまっているような感覚があるので、子どもによっては「面白くない」と感じる場合もあるでしょう。

③自分への声掛けが減るから

周りの子どもたちもまだまだ同じように「子ども」です。

不登校にはなっていなくても、他者から「認められたい」という感情はやはりあります。

「私も頑張っているのになんであの子ばっかり…」

「俺だってちゃんとやってるのに俺のことは褒めてくれない…」

愛情不足とまでは言いませんが、声を掛けてほしい、褒めてほしいという気持ちは子どもだったら多かれ少なかれ必ず持っています。

ちょうど弟や妹が生まれたときのお兄ちゃんやお姉ちゃんのような感情に似ているかもしれません。

他の子どもたちへの対応方法

以上見てきたように、周りの子どもたちが不登校の子を毛嫌いする理由も一応それなりにあったりするんですよね。

でもそれをそのまま放置していると、不登校の子と周りの子たちとの関係性も悪くなり、お互いに良いことなんてありません。

それをなるべく防ぐには一言でいえば以下がポイントとなるでしょう。

他の子どもたちにもきちんと目を向ける

基本はもうこれに尽きると思います。

不登校の子どもに対しては十分配慮した対応をしなければならないのは当然ですが、でもその特別扱いは必要最低限に抑えておくべきでしょう。

そして周りの子たちに対しては、必要であれば不登校の子本人に代わって、いかに今、彼(彼女)が辛くて苦しいのかということを説明した方が良い場合もあるでしょう。

また、周りの子たちへの労力や負担が増えることはなるべくないようにしたいです。

それでも何かをお願いしたい場合は、協力してくれる子の心身の状態を見極めた上でお願いすべきです。

声掛けに関しても、小中学生くらいだとまだ十分心身が育っていないことも多いため、不登校の子と同じように周りの子たちへも十分な声掛けをすべきでしょう。

これらに関しては、私も教員時代かなり気を遣いました。

あんまり不登校生を気にかけ過ぎると、それを他の子どもたちが「えこひいきだ」と感じて不登校の子に対して反発意識を持ち、その不登校の子がいざ学校に戻ってきたときに戻ってきづらくなったり、そのあと孤立してしまうということがあったりするからです。

クラス担任としてはそれは絶対に避けたいことです。

なので私は必要だと感じた場合は、普通に他の生徒に対して不登校になっている子の状態をきちんと説明し、理解してもらうようにしていました。

もちろん保護者の方の了解を得てのことですが。

不登校の子どもが一番苦しくて辛いのには変わりないので、基本はその子優先でいいのですが、でも、他の子どものこともあまりないがしろにはせずにちゃんと見て構ってあげないといけないんですよね。

親や学校の先生などいわゆる周りの大人の支援者たちは、常に視野を広く持っている必要があります。

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まとめ

他の子ども記事内画像2

今回の記事をまとめます。

・不登校の周りの子どもたちは、理解がある子やない子など様々いる
・冷たく当たってくる子にもそれなりの理由がある場合もある
・周りの大人がそこはちゃんとケアしましょう

今回の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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