こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
今回は「不登校の子どもへの対応」がテーマの記事です。
不登校のお子さんを抱える親御さんにとって何かヒントになればと思います。
不登校の子どもは花のように育てる
「不登校の子ども」と「元気がないときの花」って、やることが同じな気がするという話です。
花に元気がない時にまずやること
うちの母親は昔からけっこう植物が好きで、よくベランダや室内で可愛らしい花を育てていました。
でもたまに元気がなくなってくる花もあるんですよね。
で、そういうときっておそらく皆さんもそうされると思うのですが、まず水をやりますよね。水が足りてなかったのかなあと。
あとは、場所をちょっと移動させたりもしますよね。
もっと日当たりが良いところとか、室内だったらエアコンの風が直接当たらないところに移すなどです。
そしてそれでもまだ花の元気がないときは、そこで初めて本格的に元気がない理由や原因を考えると思います。
「土が合わないのかなあ。土を一度総入れ替えして、新しい土にすべきなのかなあ。」
「それとも花特有の病気?薬を使うべきかなあ。」
「まさかペットなどがいたずらしてる?もしそうだったら一刻も早く対策をしないと!」(うちには猫がいて実際にたまに花びらをはむはむしたり、バシバシしたりします…)
ま、こんな感じでいろいろ原因が考えられるのですが、でもたいていは水をあげて日当たりの良いところに移せばまず元気になります。
だから元気がなくなったときに、水やりや場所移動をせずに、いきなり土とか病気とかペットなどの外敵のことばかりをあーだこーだ考えることはあまりしません。(単に私が植物について素人だからかもしれませんが…)
不登校の子どもにもまず最初は「水やり」と「日の当たる場所」を
不登校の子どもも、元気がないときの花と同じような気が私はするんですよね。
まずは水をあげるべきだと思うんです。
水をあげるとは、この場合「温かい言葉をかける」ということです。
そして、場所を移動するというのは、「学校ではなく自宅など安心できる場所で過ごさせる」ということです。
この「水やり」と「場所移動」をしても元気にならないときに初めて本格的に原因を考え始めるという流れで良いのではないかと私は思います。
「土」は「学校」です。
だから「土が合わない」というのは、この場合根本的に今の学校がどうしても子どもには合わないということです。
もしそうであれば土(学校)を変えるしか元気になる道はありません。(ただ、水やりと場所さえ良い環境を与えていれば、多少土が悪くても何とかしのげたりします)
「花特有の病気」というのは、この場合お子さんの持つ「特性」と言えるでしょうか。(実際は病気ではないのですが)
どうしてもその特性によってなかなか楽しく元気よく学校生活を送れない場合は「薬」(この場合はお医者さんでしょうか)に頼るのもありでしょう。
「ペットなどの外敵」はこの場合「いじめ」に当たります。
これはもう一刻も早く対策をすべきです。
外敵がいる場合はいくら水やりや場所移動をして日光を当ててもあまり意味がありません。
原因がわからないと前には進めない?
でも、まずはやっぱり水やりと場所移動、要するに「声かけ」と「安心できる場所の提供」です。
これらをしないままにいきなり原因を追究しようとしても、子どもの元気は貯まっていかないし、場合によってはますます減り続けます。
だからまずは元気エネルギーの補充が最優先です。
原因追求はその後です。
でも、最初にお話した花の例のように、結局原因がよくわからないけどとりあえず水をやって日光を浴びせたら元気が戻ったというのは、不登校の子どもにも当てはまることが多いんですよね。
私や私の子どもの不登校の原因も「たぶんこれかなあ」というのは多少ありますが、でもはっきりとは未だによくわかりません。
学校現場で今まで見てきた不登校の子たちの原因も、その多くははっきりと「これだ」と言えるケースはありませんでした。
この「原因がはっきりわからない」というのが、不登校問題をさらに難しくしていると私は感じています。
でも、必ず原因を突き止めなければ前には進めないというわけではないと思います。
すべての物事がそういうふうにきちっとわかった上で進んでいるわけではないですよね。
世の中あいまいなままに物事が進んでいくことって結構多いと思います。
だから多少もやもやすることもあるんですけど、でも不登校の場合はいじめなどのはっきりとした原因を除いては、あまり原因追究にこだわり過ぎても良くないのではないかと私は考えています。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・まずは水やり(声かけ)と、日当たりの良い場所への移動(安心できる居場所確保)
・原因追究はその後
・外敵(いじめ)は別。すぐに対策すべし
・原因がなかなかつかめないのが不登校の難しいところです
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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