【元教師が解説】子どもが不登校になったときに親はどう対応すべきか

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えむへい
えむへい

こんにちは。
元高校教師&元不登校生&元不登校生の親、えむへいです。

このページは以下の人たちに向けて記事を書いています。

子どもが不登校や引きこもりになってしまい悩んでいる家族の方々

本記事の信頼性(執筆者紹介)

・中高の教員として20年近く勤め、多くの不登校生の対応をしてきた
・自分の子どもが不登校となり、親として解決にあたった
・自分自身も小学校の時に一時不登校になった経験がある

このページの内容は以下になります。

・不登校や引きこもりの具体的な対応説明
・そもそも学校復帰だけがすべてではないということを解説

ではまずは、子どもが不登校や引きこもりになってしまったときの家族の心構え等、大切な前提からいくつかお話させていただきます。

不登校や引きこもりの対応でまず大切なこと

親対応記事内画像1

不登校や引きこもりの対応でまず大切なことは以下になります。

1)親子の信頼関係とコミュニケーションを大切にする
2)親はおろおろせずにどっしりと構える
3)学校と連携を取る
4)初めから原因を追究し過ぎない
5)学校に行くことが最終目的ではない

一つ一つ簡単に解説していきます。

1)親子の信頼関係とコミュニケーションを大切にする

親子の信頼関係が乏しいと不登校の解決はどうしてもなかなか難しくなってしまいます。

そもそも親子の信頼関係が希薄なために子どもが不登校や引きこもりに陥っているケースがある

とは言っても、家庭環境はそれぞれいろいろありますからね。

親じゃなくても祖父母とか兄弟とか、家族の中で誰かは心を許せる存在がいればその後の回復がスムーズにいきやすくなります。

2)親はおろおろせずにどっしりと構える

保護者が落ち着かず悲観してばかりだと、子どもにもそれが伝染し、ますます状態が悪化する

たしかに自分の子どもが不登校になり、不安に思う気持ち、悲しい気持ち、怒りたい気持ちが出てくるのは当然です。

えむへい
えむへい

私も自分の子どもが不登校になったときはメンタルをやられました…

しかし、ここはぐっとこらえて、気丈に冷静にどーんと構えていましょう。

「大丈夫。あなたはきっとよくなるから。」という広い心で子どもに接してあげてください。

3)学校と連携を取る

学校との連携はとても大切です。

学校は味方であり、親身になって相談に乗ってくれる場所

担任の先生や保健室の先生などと信頼関係を結び、協力体制でお子さんの不登校解消に取り組んでいきましょう。

しかし次のような場合もありますよね。

そもそも学校側の対応のまずさが原因で不登校になってしまった

上記の場合、簡単に信頼関係を結ぶことは難しいですよね。

むしろ先生方と話したくない、文句を言いたいという怒りの感情で、信頼どころではないと思います。

でも、そこで学校側との関係を完全に切ってしまうのは得策ではありません。

学校からの情報はとても有益なことがありますし、書類等が必要になって手を借りることもあります。

学校の不手際はちゃんと指摘しつつ、関係性は維持し続けたいです。

4)初めから原因を追究し過ぎない

不登校の主な原因は次の二つに分けることができます。

生徒間や先生とのトラブルなどの学校内の問題や、家庭環境の問題に原因があるもの
思春期独特のものや「発達障害」「適応障害」など、特に学校や家庭ではトラブルがなく、子ども自身の性格や特性などに原因があるもの

①については原因がわかり次第、早急に解決に向かうべきです。

しかし②については本人が原因を自覚できていないことが多く、自分がなぜ今このような状態になっているのかわからずに苦しんでいる場合があります。

そんなときに早く原因を突き止めようとして子どもにあれこれ問い詰めるのはかえって逆効果です。

「不登校の原因」の完全解決を目指すよりも、まずは子どもの「心の安定」を優先しましょう。

5)学校に行くことが最終目的ではない

「元の学校に復帰」だけが不登校解決の唯一のゴールとは限りません。

学校の目的は、子どもが将来において社会とつながりながら自力で生きていく力を身に付けさせること

だから別にそもそも学校に行かなくたって、将来大人になったときに自分で稼いで強く生きていければそれでいいんです。

学校以外でも、今はいろんな方法で人とつながることはできます。

学校に行かなくても、学校を変えても、人生は普通になんとかなります。

そんな人は世の中にたくさんいます。

人と違うルートで生きるとほんのちょっと人より苦労するかもなだけです。

その分、かえってプラスになることもいっぱいあります。

不登校は次の大躍進につながる準備期間

記事の後半で書いていますが、今の学校に戻る以外の選択肢はたくさんあるので、親も本人もあまり悲観し過ぎないことです。

【初期】不登校の具体的な対応のしかた(手順①~④)

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では具体的な不登校対応の手順を説明していきます。

以下にまとめます。

手順①子どもとコミュニケーションを取る
手順②身近な人に相談する
手順③学校に相談する
手順④専門機関に相談する

簡単に解説していきます。

手順①子どもとコミュニケーションを取る

誰かとつながっているという実感を持たせることで子どもの心は安定する

記事冒頭でも書きましたが、まずは「子どもとの信頼関係、コミュニケーション作り」がスタートです。

別に仲良くたくさん話をする関係でなく、ただ話を聞くとか声をかけるとかでもいいです。

「こちらはちゃんとあなたのことを気にかけてるよ」という姿勢を親が子どもに見せればOKです。

ただ、くれぐれも子どもの状況を見ながらです。

親の自己満足や親の安心感が第一優先になっていないかを常に確認しつつ、あくまでも子ども第一主義でここはがんばりましょう。

手順②身近な人に相談する

まずは誰でもいいので身近な人に相談しましょう。

たとえば自分の親や祖父母、兄弟や親戚、ママ友などです。

そしてその人に話を聞いてもらいましょう。

現状を伝えるだけでもいいです。

別に何か具体的なアドバイスをもらえなくても構いません。

大切なのは孤独にならないこと

不登校の子どもを持った親は孤独になりがちです。

一人で悩んでいてもなかなか出口は見えません。

でも周りにきちんと話を聞いてもらえる人がいない場合は、無理に誰かに相談しなくてもいいです。信頼関係がいまいちの人に相談して、そこで心ない言葉を浴びせられ、かえってこちらがさらに病むということもあります。相談相手は見極めましょう。周りのリアルな相手ではなく、SNSで相談とかでも今はいいかもしれませんね。

手順③学校に相談する

まあこれは当然ですよね。

具体的に挙げます。

担任 養護教諭 スクールカウンセラー 部活動顧問 学年主任 副担任 教頭 校長など

ほんとに誰でもいいです。

話せる人に話を聞いてもらいましょう。

理想はお子さん本人が直接話をできたらいいのですが、これは無理な場合が多いでしょう。

お子さん本人の意向も聞きつつ、親御さんが学校関係者の誰かと相談というパターンが多いですね。

手順④専門機関に相談する

専門機関とは次のようなものがあります。

・県や市の不登校支援施設
・民間の支援施設
・心療内科などの医療機関

これらの施設に手を借りるのも大いにありです。

自分で探してもいいですし、手順③で学校から紹介してもらってもいいです。

また、学校より先にこれらの施設に相談してもOKです。

いずれとにかくいろいろな場所とつながりを持ちましょうということです。

【中期】不登校の具体的な対応のしかた(手順⑤~⑦)

親対応記事内画像3

初期の段階では状態が良好にならないことも多いでしょう。

この【中期】の時期は本格的な不登校状態の時期です。

次の手順で進めましょう。

手順⑤子どもとコミュニケーションを取り続ける
手順⑥学校等と相談を続ける
手順⑦原因の特定を進め、解決策を探る

簡単に見ていきます。

手順⑤子どもとコミュニケーションを取り続ける

お子さんとのコミュニケーションは基本変わらず維持です。

不登校の状態やお子さんの心身の状態が、良くなってても、なってなくても、とにかく変わらずずっと続けましょう。

受容はOKですが、放置はNOです。

お子さんに対して何でもかんでも無条件にさせる必要はありません。

道徳的に良くないことはきちんと叱りましょう。

言い争いも立派なコミュニケーションの一つです。

こちらもうまく感情を出しつつのコミュニケーションを続けてください。

手順⑥学校等と相談を続ける

学校との相談も継続していきましょう。

できれば複数と関係を持っていた方がいいです。

担任だけじゃなく、養護教諭とか学年主任とか。

また、学校だけじゃなく、支援施設とか医療機関とか。

相談相手、相談箇所は複数あった方が、どこか一つと関係が悪くなったとしても保険になります。

手順⑦原因の特定を進め、解決策を探る

子どもや学校から情報を収集し、校内でいじめやトラブルがあったなど、もしも何かしらの原因を突き止めることができたなら、その解決を進めましょう。

その際は勝手に親御さんが突っ走ることなく、お子さんの様子を見ながら学校と協力して行ってください。

一方で、まだ原因がはっきりしない場合は引き続き原因を探っていくことになります。

忘れてはいけないのは、原因を知ることが最終ゴールではなく、子どもが再び元気になることが一番の目的

原因がはっきりしなくても、子どもの成長に合わせて不登校が解消されることもあります。

【回復期】不登校の具体的な対応のしかた(手順⑧~⑨)

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いよいよ回復期です。

この時期の見極めとしてはたとえば以下が挙げられます。

・昼夜逆転が直ってきた。
・日中起きて家族とコミュニケーションをとれる。
・家の手伝いや勉強や筋トレなど、体を動かし始めた。
・外出も少しはするようになってきた。
・学校や自分の将来の話題も出るようになった。

上記のようなことができてくれば、お子さんは回復期にさしかかっていると捉えていいです。

次へのステップに動くときです。

手順⑤⑥⑦を継続しつつ、次の手順にしたがって進めましょう。

手順⑧登校刺激を与える
手順⑨行動後の経過観察を継続して行う

手順⑧登校刺激を与える

適度に刺激を与えないと、人は次の行動になかなか移れない

基本的に人間は安定を好みます。

不登校という苦しい状態にも関わらず、です。

そこで、次の行動に移るきっかけを少しずつ与えてあげましょう。

ここまでくれば子どももある程度は気持ちが落ち着いているはずです。

子どもの状態を見ながら、学校などと相談しつつ適度に登校を促してみましょう。

促すことによって一発でうまくいく場合もありますが、しかしたいていは無理です。

そして子どもの心はいったんまた落ちることもあります。

でもまた気持ちが安定してきたら再び登校を促してみましょう。

この繰り返しです。

そのうち「出口」が必ず見えてきます。

必ずしも学校復帰ではなく、支援施設に通い始めるとか、家庭教師をつけるとかでもいいです。

ポイントは「何か次の行動を起こす」ということです。

手順⑨行動後の経過観察を継続して行う

学校に復帰したにせよ、他の施設に行き始めたにせよ、そこですべて解決ではない

家での生活に慣れていた子どもにとって、外に出たり家族以外の他者と接触するのは相当のストレスです。

そのため、再び元通りの不登校に陥ってしまう可能性も十分あります。

引き続き関係機関とのつながりを保ち、お子さんの様子を見続けましょう。

「学校に行ったらもう安心、後は学校の先生に任せて…」ではいけません。

学校復帰以外の選択肢【たくさんあります!】

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例を挙げます。

【小中の場合】
・転校する
・支援施設に通う
・そのまま休み続ける
・家庭教師を頼む
【高校の場合】
・転校する
・退学する
・休学する
・支援施設に通う
・家庭教師を頼む

それぞれ解説します。

【小中の場合】

小中の場合は転校するのは実際大変ですよね。

子どもの元気次第ですが、支援施設などに通うなどはいいかもしれません。

あとは以下のような学習方法家庭教師を雇って、とりあえず最低限の学力は維持しておくとか他者とのつながりを保つとかですかね。

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でも、そもそも学校に行かなくてもいい

基本的に小中は出席日数とか関係ありません。

だからどうせ卒業できます。

そのまま休み続けて、中学卒業後に何かしらの進路選択をして、そこから元気に頑張れば見事人生復活です。

あとは学校復帰の一種になりますが、教室に行かなくても保健室に行ける元気があれば「保健室登校」という選択でもいいでしょう。

【高校の場合】

高校は少しは転校のハードルが低いでしょう。

公立や私立、定時制や通信制など、経済的な問題はありますが、選択の幅としては広がります。

たとえば以下のようなところでお子さんに合った学校や学習方法を選んでもいいでしょう。

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あとは高校は別に義務教育でもないので、辞めて働くというのも場合によってはあるでしょう。

中卒でも活躍してお金を稼いでいる人は、世の中にたくさんいます。

働き始めて余裕が出てきてから、社会人として再度学校に通うこともできますし。

他には、いったん休学して休んでエネルギーを貯めてから再び学校に戻るパターンもありますね。

でもこの場合は留年してしまうことが多いので、一つ下の学年の子たちと過ごすことになります。

私の教師経験上、休学者の多くは結局退学してしまうんですが、中には年下の子たちとむしろうまく過ごすことができ、元気に卒業していく生徒もいました。

いずれ、今の学校復帰だけにとらわれないことです。

選択肢なんてたくさんあります。

学校復帰がすべてではない

まとめ

親対応記事内画像6
・不登校には必ず出口がある。
・そもそも学校に戻ることがゴールではない。
・本当のゴールは大人になったときに元気に過ごすこと。

長々と説明してしまいましたが、少しでもお子さんの不登校や引きこもりの解消につながれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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