こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
家庭内で親御さんが不登校の子どもとコミュニケーションを行うのはとても気を使うし骨が折れます。
子どもの機嫌をいつも気にしてしまったり、腫れ物に触れるように恐る恐る声を掛けたりしなければならないことも多いでしょう。
だからそもそも本当は、できれば子どもの機嫌が悪くなるようなことを親は言いたくありません。
でもどうしても学校の話題など、子どもの機嫌が悪くなるようなことを子どもに話さないといけない場面というのがあります。
今回はそういうときの親の心構えについての記事内容となっています。
【不登校】子どもに学校の話題を話すときに気をつけるべきこと
まずは前提として、そもそも不登校の子に学校の話題を話していいのかという点から触れていきたいと思います。
本当に必要なことは話すしかない
子どもにはいつも機嫌よくいて欲しいですよね。
親だって別にわざわざ子どもの機嫌が悪くなるようなことを言いたいわけではありません。
でもどうしても言わなきゃならないときがあります。
たとえばこんなときです。
・テストや単位などについて話さなければならないとき
・今後の進路など、これからどうするかの意思を聞かなければならないとき
・その他学校の先生から伝言を預かったとき
上記のように、どうしても子どもの意向を確認しなければならないときというのがあります。
このようなときの親の心構えとしては以下が大切です。
親として避けては通れない話題を子どもと話すという場面はどうしてもあります。
そこでは遠慮はできません。
タイミング的にどうしても話さなければならないときはもう話すしかないです。
なぜかというと、話さないことで起こり得るデメリットというものもあるからです。
子どもの機嫌を最優先にし、必要な学校関係のことをずっと言わないままにしていたせいで、後から、
え?そんな話聞いてなかった!
なんでもっと早く話してくれなかったんだよ?!
などと子どもに言われることがあるかもしれない可能性の方がとても怖いです。
でも少しの工夫はできる
でも不登校の子どもに学校の話題を話すと、まず間違いなく99%は機嫌が悪くなります。
そしてガクッと気持ちが落ちることも多いでしょう。
なので下記の意識が必要です。
これを言ったら確実にこの子は凹む。
そしてまた部屋に閉じこもって家族との会話もなくなり、せっかく最近上がってきた気持ちもまたどん底になってしまう。
それぐらいの大きなマイナスが考えられる場合はさすがに学校の話題をそのままそっくり淡々と伝えるのではなく、いくらかの工夫はした方がいいでしょう。
たとえば、学校とただやり取りがあったということだけを話すにとどめるとか、ちょっとだけ軽く内容にも触れるとか。
あと、話し方も厳しく冷たく言うのではなく、なるべく軽く柔らかい表現で言うとか。
これらはとても難しいのですが、でもそういう意識を持って子どもとコミュニケーションを取るということが必要です。
子どもは別に親を嫌いなのではない
不登校の子ども(特に初期)は基本いつも不機嫌です。
そんなときになおさら学校の話題を振れば、もう親への反発が手の付けられないものになることもあります。
でもここで親御さんに勘違いしてほしくないことがあります。
それが下記です。
まあ中にははっきりとした理由があって親を憎んでいる子どももいるでしょう。
でも不登校の子どもの親への反発の多くは、別に親を憎んで反発しているのではないということです。
多くの場合それは、子ども本人が自分自身を自己嫌悪していて、そのどうにもならない気持ちをその未熟さゆえに親に八つ当たりしているようなものだと私は思っています。
だから「自分はこんなに子どもに尽くしているのに子どもは自分のことを憎んでいる。もう何も頑張れない…」なんて思わないでほしいです。
また、決して親御さんがご自分を責めたりはしなくていいです。
たいていの親御さんは、不登校の子どもに対して悩み苦しみながらも歯を食いしばって懸命に愛情を持って対応しています。
そしてその親御さんの思いは子どもに確実に伝わっています。
私の自身のこれまでの経験からはっきりとそう言えます。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・それは、言わないままにしておいて後々もっと事態が深刻化する場合もあるから
・ただし言い方や内容には工夫の余地あり
・親を憎んでの反発なんてめったにない
不登校の親として、子どもの機嫌が悪くなるということがわかっているにも関わらず、学校の話題を口に出さなければならないという状況は、それだけ物事が差し迫ってきているということになると思います。
そういう時期というのは不登校の親としていちばんつらい時期です。
だからきついと感じるのはもう当たり前のことです。
くれぐれもお子さんだけでなく、親御さんご自身のお身体も大切になさってほしいと思っています。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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