こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
先日私は以下のようなツイートをしました。
自分の子供が不登校になった時って、親として気持ちが大きく揺れますよね。
学校が全てではない、元気でいてくれたらそれでいいと思いつつ、でもやっぱり学校に行ってほしいなあと思う自分もいて自己嫌悪になったり…
でもそれが普通の親の姿です。
そんな簡単に割り切れるわけなんてないです。— えむへい@元高校教師が不登校を考える (@emuheiblog) October 2, 2020
今回はこのツイートで触れている「不登校の親の揺れる気持ち」をテーマに記事を書いていきたいと思います。
【不登校の親】簡単に割り切れないのは当たり前
まずはじめに子どもが不登校になりたての頃の親の気持ちについて触れていきます。
不登校初期の親は戸惑いの連続
自分の子どもが最初に不登校になったときって本当にびっくりしますよね。
親御さん自身が不登校になった経験があればまだしも、そういう経験がなく「学校は楽しいもの」「毎日通うべきもの」という感覚が身に付いている親御さんであれば、なおさら「え?なんで?!」という気持ちになってしまいます。
そして次の行動としては、子どもに理由を聞いてみたり、担任の先生と相談してみたりという流れになると思いますが、ここで原因がはっきりとわかる場合であれば対処のしようもあります。
でも最近の不登校は原因がよくわからないものがほんとに多いんですよね。
子どもに理由を聞いてもよくわからない、殻に閉じこもってしまって何も話してくれないというのはざらにありますし、学校に頼っても先生の方もお手上げみたいなこともよくあります。
でもとにかく子どもは学校に行けない、元気がない、疲れているという状態。
そうなってくると、しかたないからもう学校を休ませるしかなくなってきます。
親もまず第一に子どもの心身の健康が心配なので、そうせざるを得ないでしょう。
たまに「理由がないんだったら学校に行きなさい!」「めんどくさいだけでしょ!」「お母(父)さんも子どもの頃学校に行くのが嫌なときもあったけど、我慢して行ってたんだよ!」と無理やり子どもを学校に行かせる親御さんもいます。
私は別にこの行為を完全否定はしません。
なぜなら、そこで子どもが何とか自分に鞭打って頑張って学校に行って、それを繰り返すうちに耐性がついて心身が鍛えられて強くなり、結果、学校に行けるようになるというパターンも今までたくさん見てきたからです。
でも一方では、このようにうまくいかない子どもの場合もたくさん見てきました。
うまくいかない場合というのは、子どもの心身の元気エネルギーがもうカスカスなんですよね。
ほとんど0に近い状態で何もパワーが残っていません。
そんなときにはいくら無理やり学校に行かせようとしてもテコでも動きません。
動かないというか動けないと言うべきか、こうなってくるとさすがに学校に無理やりでも行かせたいと考える親御さんでもどうすることもできないでしょう。
不登校の親の気持ちは常に揺れる
でもやっぱり学校には行かせたいと思いますよね。
行かせたいというか、みんなが行ってるから行っておいた方がいいというか、行ってた方が安心というか。
中にはもう完全に割り切って「学校なんて別に行かなくてもいい。とにかく子どもが元気でいてくれたらそれでいい」と達観できる親御さんもいますが、でもそのような親御さんは多くはないと思います。
不登校の子を持つ親御さんの多くは心の中に常に下記のような2種類の気持ちがあると思います。
↑↓
「学校に行ってもらわないと将来が心配。一生このままだったらどうしよう」
この2種類の気持ちを常に行ったり来たりしているんですよね。
私も自分の子どもが不登校だったとき、ずっとこうでした。
自分自身が不登校経験があったにも関わらずです。
揺れる気持ちをそのまま受け止めよう
でもよく考えたら上記のように2種類の気持ちの間で揺れるというのは、親としてはとても自然というか、当たり前なんですよね。
だって両方とも結局は「子どもを心配し、将来をより良いものにしてあげたい」という気持ちからくるものですから。
そもそも不登校というのは世の中にあるいろいろな問題(仕事問題、お金問題、健康問題、夫婦問題など)と比べてもトップレベルに難易度が高い問題だと私は思っています。
解決までに時間もすごくかかることがあるし、解決方法も一つではないし、場合によっては原因を見つけることさえ困難だったりします。
こんな難しくてややこしい問題、世の中にそうそうないですよ。
だからそんな難しい問題にぶち当たっている親御さんは当然平常心でいられることは少ないし、気持ちもいろいろ揺れるに決まっています。
逆に、もし今お子さんが不登校になっている親御さんで、気持ちがバリバリ安定している親御さんがいたら、その方は相当すごい人ですよ。
メンタル激強です。
そういう人はきっと今後ほかにどんな苦難がきても乗り越えていけます。
それくらい不登校というのは難しいものです。
だからそんな簡単に「学校なんて別に行かなくていい」とか「子どもが元気でいてくれたらそれでいい」などと、簡単に割り切れたりはなかなかできないです。
まずは自分の揺れる気持ち、ざらつく気持ちをそのまま受け止めるべきです。
そして受け止めた上でできる範囲で気持ちを安定させることに意識を集中すべきです。
不登校の場合、まずお子さんの心が不安定です。
その不安定なお子さんを支えるためにも、親御さんの心の安定がまずは必要になってきます。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・だって不登校って世の中にある問題の中でも最高難度だから
・自分の不安定な気持ちを受け止めた上でできる範囲で安定させるように意識しましょう
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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