こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
私は普段「不登校」に関連したブログを書いたり、ツイートを行ったりしています。
以前はこんなツイートもしました。
↓不登校の君へ
・きほんはまず休め
・みかたを見つけろ
・はじたりしなくていい
・ぜつぼうしなくていい
・つながりを持て
・たにんの意見は参考程度
・いばしょを見つけろ
・だれかと話せ
・いい子でなくていい
・じょうしきとか無視
・よういんは様々
・うつに気をつけろ
・ぶじに生きてれば十分— えむへい@元高校教師が不登校を応援する (@emuheiblog) February 12, 2020
(※普段絡んでくださっているフォロワーの方々をはじめ、皆さん縦読みに気づいてくださってありがとうございました)
こんな感じで私は不登校の人やその親御さんに向けて細々と発信をしています。
またその中で、私はいつも「不登校でも大丈夫です!」と毎回言い続けています。
そこで今回は、なぜいつも私は「不登校でも大丈夫」と言い続けられるのか、について書いてみたいと思います。
「不登校でも大丈夫」と僕が言い続けられる理由
私がいつも、しかも自信を持って「不登校でも大丈夫」と言える理由は、要するに「経験」からそう言えるからです。
具体的には以下の3つの経験です。
②親としての経験
③教師時代の経験
①自分自身の経験
詳しくはえむへいのプロフィールに書いているのですが、小学校の頃から社会人まで私はずっと「不登校」の人間でした。
ずっと自分の「不登校」に悩まされてきました。
そんな自分に途中何度も絶望しかけて人生を投げ出しそうになったし、実際にうつ病や適応障害にもなってしまいました。
でも、そんな私でも今普通に楽しく生きています。
生活や仕事を変えたりしたということも関係しているかもしれませんが、たぶん今が一番楽に幸せに生活できている気がします。
私は人生上、不登校以外にもいろいろな出来事があったりして、多少は人より経験が多い方かもしれません。
でも世の中にはもっとすさまじい不登校体験や、その他の壮絶な人生を歩んでいらっしゃる人も中にはたくさんいるはずです。
経験や体験というのは人それぞれで全く同じというのはあり得ないので、だからそもそも人と比べること自体あまり意味がないようにも思います。
だから、「私が大丈夫だったから皆さんも大丈夫」とは当然言い切れない面もあるにはあるのですが、それでもやっぱり私は「不登校は大丈夫」と言いたいんです。
特に何も秀でた能力もない、ぐうたらなダメ人間の私でも何とか楽しく生きているということは、他のほとんどの不登校の人たちはきっと大丈夫だとかなり強い確信で言えます。
ほんときっと大丈夫ですよ。今不登校でも。
しかも別に何か特別なことを頑張らなければならないということもないと私は思っています。
私がそうだったので。
私は何かを一生懸命頑張って「絶対不登校を乗り越えてやろう」と意識して意気込んだことはほとんどなく、どちらかと言えばじっと耐えているというか、「風」が変わるのを待つというか、「なるようになる」みたいな感じでこれまで過ごしてきました。
だからもう何回でも言いますが、今不登校でも大丈夫です。
「今」不登校なだけです。
「今」ただ学校に行ってないだけです。
それでこの先の人生が暗くなるわけではないです。
学生時代の私は「もう俺の人生終わった」みたいなことを勝手に思っていましたが、でも違いました。
不登校でも人生は終わりません。
だから大丈夫です。(しつこくてすみません笑)
②親としての経験
私の子どもは高校1年生の夏あたりから不登校になり、そのまま1年持たずに学校を辞めました。
小学校や中学校では不登校になったことはなかったのに、高校に入ってから急に不登校になってしまいました。
一応の理由は「学校の勉強についていけなかったから」です。
でも、その高校は第一志望の高校からランクを落とした高校だったので、実際ほんとに勉強についていけなかったかは正直わかりません。
でもいずれにせよ、進学校特有の「目指せ大学合格!」という雰囲気にはなじめなかったようです。
また、学校の雰囲気になじめなかったせいなのか、クラスの友人ともあまり打ち解けられなかったようでした。
小学校や中学校では友人は多い方だったんですけどね。
今思えば、第一志望の高校ではないところに入学して、気持ちの切り替えがなかなかできずに高校生活へのモチベーションが上がらなかったのかもしれません。
また、中学校では勉強だけでなく部活動にも励んでいて、高校ではそのような自分の青春をかけるものがなくなってしまった喪失感のようなものもあったかもしれません。
「燃え尽き症候群」的な感じですかね。
さらにまたちょうど同じ時期に、父親である私自身も体調を崩して仕事を休んだりすることが多かったのも、少なからず要因にあると思います。
そんな子どもでしたが、高校を辞めた後はそれほど時間はかからずにすぐにいつもの元気な姿に戻ることができました。
やっぱり学校に行くということが相当なプレッシャーだったようでした。
そしてその後は「大学には行きたい。だから通信制の高校に行って高卒認定試験を受ける」と自ら決めました。
決めた後はほんとに一生懸命がんばっていましたね。
子どもが入り直した通信制の高校は、通信制といえども別に毎日勉強しに行ってもいいところだったので、結局ほとんど毎日学校に通っていました。(第一学院高等学校という高校です)
数か月前までは自分の部屋からも出てこれず、出てきたかと思えば、一日中ぼーっとYouTubeを見ているだけだったのがウソのようでした。
子どもは今立派に大学生をやっています。
大学の合格発表のときに、子どもの受験番号を見つけたときの感動は今でも忘れられませんね。
もちろん本人はその当時のことを振り返ればとても辛かったようですが、でも今では高校を辞めたことは良い経験だったと話しています。
この後もまたさまざまな困難があるかもしれませんが、でも今は完全に子どもは「復活」したと言っていいと思っています。
③教師時代の経験
私はこれまで20年近く高校教師をしてきました。
その中でたくさんの不登校の生徒を見てきました。
その中でまず「中学校時代不登校だった生徒」に関しては3つのパターンがあります。
①中学校時代はほとんど学校に行ってなかったが、高校では明るく元気に通うことができて、立派に卒業して自分の進路希望を達成できた生徒
②中学校時代ほとんど学校に行ってなく、高校でも不登校傾向だったものの何とか卒業を果たし、自分の進路希望を達成できた生徒
③中学校時代ほとんど学校に行ってなく、高校でも不登校傾向だったものの何とか卒業は果たしたが、進路は未決定のまま巣立っていった生徒
この中で一番多く見かけたパターンは「②」です。
私の経験上ではどの高校でも、中学校時代不登校だった生徒には特に手厚くサポートするように先生方もあの手この手を尽くして頑張っていたので(すべての高校やすべての先生がこうあってほしいのですが…)、結構なんだかんだで最後は卒業して進路を決めていく生徒が多かったです。
あとは結構①のパターンも多くて、これは高校の教員としてはとても嬉しいパターンでしたね。
中学から高校に進学して、学校の雰囲気やクラスの顔ぶれなどの環境の変化によって事態が好転するというパターンです。(うちの子どもは逆パターンでしたが悲)
③は案外少ないです。
卒業できるくらいのエネルギーがあれば、たいていは何かしら進路は決めれるので。
下記は私の教え子のことを書いた記事で、②のパターンに当てはまります。
もし良ければ読んでみてください。
上記3つのパターンはどれも「そのまま高校を卒業できた」パターンです。
このように、高校の教員の立場としては、できれば入学してきた生徒は全員自分の高校で3年間をまっとうして巣立っていってほしいと思うところは当然あります。
でもなかなかそうはうまくいかず、やっぱり残念ながら途中で学校を辞めてしまう生徒というのも今までたくさん見てきました。(うちの子どものパターンですね)
特に、私が直接担任をしていたクラスの生徒が辞めてしまったときは、それはやはりとても悲しいし、自分の無力感を覚えたりもしました。
でも、そんな彼らや彼女たちも、その後は例外なくみんな元気に頑張っているという話を聞きます。
下記の感じです。
・高校にはもう行かず、就職してその後結婚して、子どもを育てている生徒
・フリーターをやりながらも次の行動をいろいろと考えている生徒 など
進路はばらばらですが、みんなたくましく元気に生きているという話を直接あるいは間接的によく聞きます。
そういう話を聞くと、「ああほんとに別に不登校になって学校を辞めたからって実際は何とかなるものだなあ」と私はいつも感じます。
たまたまそういう良い事例を聞くだけで、実際は高校を辞めた後どん底に陥っている生徒も中にはいるのかもしれませんが、少なくとも私はそういう生徒のことは一人も知りません。
みんな何かしらちゃんと生きています。
だからかなりの高い確率で、不登校だろうが高校を辞めようが、その後の人生は結局何とかなるということが言えると思います。
最後に
基本私の経験ばかりの話ですので、別に統計もありませんし、かなり主観的な内容だったかもしれません。
でもその経験上、不登校から復活している人を私はほんとにたくさん目にしてきたということです。
だから何度でも繰り返してしまいますが、不登校でも大丈夫です。
身体の調子が元に戻り、元気になりさえすれば必ず復活できます。
長い人生、生きてさえいれば必ず何とかなると私は思っています。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
ではまた。
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