原因不明の不登校「HSP」を理解して生きやすい人生を送ろう

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えむへい
えむへい

こんにちは。元高校教師のえむへいです。

最近、下記のような子どもが増えているように感じます。

特に理由はないんだけど、なぜか学校に行きたくない…

学校に行けば楽しく過ごせるんだけど、どうしても定期的に学校を休んでしまう…

えむへい
えむへい

もしかしたらそれは「HSP」のせいかもしれません!

ということで、今回は「HSP」による不登校について書いていきたいと思います。

この記事は以下の人に向けて書いています。

特に学校でのトラブルがないにもかかわらず、不登校になっている人。または休みがちな人。
・上記のような子どもを持つ親御さん
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HSPって何?

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最近目にすることが多くなってきた「HSP」

まずはこれについて確認していきます。

HSPとは「空気を人一倍読める人」

先日ツイッターで以下の書き込みをしました。


他の方のツイッターも見てみると、結構「自分もHSPです」とか「私も当てはまるかも」という人が多い印象を受けます。

そんなHSPとは一体どのようなものなのかということについては、他サイトでいろいろ詳しく説明されているので本記事では省略させていただきますが、要するに・・・

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン Highly sensitive person) ・・・生まれつき人一倍周囲に敏感で、感受性・共感力が強い人のこと。

ちなみに、この子ども版は「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド Highly sensitive child)」と言われています。

HSPかどうかをチェック!

HSPかどうかを知る方法として、簡単な診断テストがあります。

たとえば次のような質問に当てはまるかどうかを答えていくテストです。

・他人の気分に左右される
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・子どものころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

これらにもし自分が当てはまりそうだったら、HSPの可能性が高いです。

以下に自分がHSPかどうかを簡単にチェックできるサイトを紹介しておきます。

まだ自分がHSPかどうかわからない人はぜひやってみてください。

一応2種類のサイトを挙げておきますね。

ちなみに私もこれらの診断テストを複数回やってみましたが、1つ目のサイトのテストでは15個当てはまり、2つ目の方ではHSP度が【中】となり、HSPの可能性が高い結果となりました。

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なぜHSPが不登校と結びつくのか

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記事の冒頭でも触れましたが、最近は「特に理由はないのになぜか学校に行きたくない」という子どもたちが多いように感じます。

・学校でいじめがあったわけでもない。
・特に人間関係のトラブルもない。
・学校に行けば普通に楽しく過ごせる。
・家庭でも問題はない。
なのになぜか朝起きれずに学校に行きたくないと感じてしまう。

という感じです。

まさに「原因不明の不登校」と言ってもいいでしょう。

で、これらがなぜ「HSP」と結びつくかというと、HSPの多くは「過剰同調性」とつながっていると言われているからです。

過剰同調性・・・周囲に自分を合わせ過ぎてしまうこと。慢性疲労症候群につながりやすい。

「過剰同調性」については過去の記事で触れています。

要するに、HSPの特性を備えている人の多くは、その特性のために周囲に過剰に同調してしまうということです。

なので、HSP(HSC)の子どもの学校生活はたとえば以下のようなことが多いでしょう。

・クラスメイトや仲の良い友人と会話をする際、相手の表情や行動から相手がどのようなことを考えているのか、今どんな気持ちなのか、何を望んでいるかなどを瞬時に読み取り、自分を犠牲にしてでもなるべく場の空気が悪くならないようにする。
・先生の言うことをきちんと聞き、クラス内では扱いやすい生徒として、いい生徒を演じる。

上記のようなことをHSP(HSC)の子どもは日常的に行っています。

しかも無理やり努力してがんばっているというよりは、自然にそういうふうなことをしてしまう、と言った方が適切ですかね。

で、これははっきり言ってものすごく疲れます。

自分の意見や考えがあってもそれを押し殺し、なるべく相手に合わせているので、そりゃストレスもたまって疲れますよね。

学校にいるときは楽しく過ごしつつも、このようにいつも人に気を遣ってばかりいるので、その疲れがたまってくると、家に帰って一晩休んでも回復が追いつかずに、その結果、朝起きれなかったり、学校に行く気がしなくなったりということが頻繁に起こります。

何日か学校を休んで体力や気力が回復すれば、また学校には行けるようになり、で、また再び周りに気を遣って疲れて休む、という繰り返し・・・

私の学生時代はまさにこういう状態でした。

このように、HSPの人は基本、日常的に疲れています。

だから何か特別な理由がなくても不登校になりがちです。

これが原因不明の不登校の正体です。

えむへい
えむへい

私の学生時代の経験や高校教師時代に出会った不登校の生徒たちの様子を見ていると、私の予想では不登校のかなりの割合がこのHSPではないかと個人的には感じています。

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HSPを受け入れましょう

HSP記事内画像3

HSPは受け入れるしかない、という話をしていきます。

HSPは治らない

さて、ではこの不登校にもつながってしまうHSP。

何とかして治したい!という人もいるでしょうが、残念ながら基本的にHSPは治りません。

なぜならHSPは病気や障害というよりは、生まれつきのその人の特性や個性、特徴だからです。

なので、「治す」ということよりも「生かす」ことを考えるべきです。

HSPの生かし方はたくさんある

HSPの人は基本的に周りの評価は高いです。

友達がいないということもまずないし、先生からの評価も高いと思います。

それは以下の特性を有しているからです。

・相手の意図を読むことが得意
・細かいことによく気がつく
・場の空気を読み取って行動する能力に優れている など

このような意味で、HSPは一種の「能力」とも言えます。

「ギフテッド」とも言われていますね。

なので、例えば以下の職業に向いていると言えます。

カウンセラー・教師・看護師・営業職など、人の気持ちに関わる仕事

空気を読みたくても読めない人が世の中にはたくさんいるし、仕事上で気が利かなくて失敗をしてしまう人もいるでしょう。

そのような中でこのHSPの能力はある意味優れていると言えます。

HSPを自分でコントロールする

大事なのはこの能力を上手に使うということですね。

あまりにも自分が疲弊し過ぎるくらい気を遣ってしまうと自分が潰れてしまいます。

要はこの自分の特性をうまく「コントロール」することが大切です。

私は最近以下のことに気をつけて生活しています。

・あまり空気を読み過ぎない
・あまり周りを見過ぎない
・あまり相手の気持ちを考え過ぎない

普通の人だったらむしろなるべくやった方がいいと思うことを、私は最近意識して「やらないように」しています。

どうせ誰かに言われなくても勝手に自分でやってしまうので、上記の気持ちでいるくらいがちょうどいいと思っています。

自分も周りもHSPを受け入れる

私はもう自分がHSPだということに対して、いい意味であきらめています。

そして今は素直に自分の特性を受け入れています。

そしてもう一つ大事なのが、「身近にいる人にもHSPをわかってもらう」ということです。

ぶっちゃけ周りからしたら、HSPの人は「ちょっとめんどくさいやつ」です。

だって、人に優しくしておきながら勝手に病んだり、何かと言えばすぐ疲れたりするので・・・

私もよく親や友人に「めんどくさいやつ」と言われます。

でもHSPのことを話したら少しは理解をしてくれました。(たぶんですが…)

今回の記事で挙げたように、不登校と絡んだ場合だと特に理由や原因が見つけにくいので、親御さんからしたら「なぜこの子は学校に行かないのか」と不思議でしかたないでしょう。

だから、親御さんや学校の先生の理解はぜひ得たいところです。

ということで、HSPは周囲の理解もぜひ必要となる特性です。

まとめ

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というわけで今回の記事を以下にまとめます。

・HSPは人一倍空気を読めてしまう人
・それゆえ、疲れやすく不登校につながりやすい
・HSPの特性を意識した生活を送ろう

何でもそうですが、自分をよく知ることができれば、その分それに応じた生き方ができます。

今回のHSPも同様です。

HSPをきちんと理解して、その特性を持った自分を大切にしましょう。

上手に生かせば、むしろ他の人以上に豊かで生きやすい人生を送ることもできるはずです。

私もがんばってHSPありきの人生を送っていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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