文部科学省の「不登校の原因」の問題点【あまりあてにならない】

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えむへい
えむへい

こんにちは。元高校教師のえむへいです。

今回は文部科学省発表の「不登校の原因」についての記事を書いていきたいと思います。

本記事の内容は以下の通りです。

・平成30年度小中高の不登校要因(文科省)ベスト3
・アンケートの問題点と解説
・先生が原因の不登校の場合の対策

文部科学省の「不登校の原因」は、あまりあてにならない

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不登校の原因はさまざまありますが、一応毎年文科省から不登校の原因についての資料が発表されています。

しかし、これにはいくつか見落としがちな問題点があると私は感じています。

平成30年度小中高の不登校要因(文科省)ベスト3

文科省から発表されている「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」を見ていきたいと思います。

詳しくは直接リンク先を見ていただければいいんですが、ここでは私がかいつまんで解説していきたいと思います。

私も昔答えた記憶がありますが、このアンケートは文科省が各学校から集計したものをまとめたものです。

その不登校の児童生徒が、なぜ今不登校になっているのかを答えるアンケートですね。

回答は選択式になっています。

選択肢は以下の10個です。

①いじめ
②いじめを除く友人関係をめぐる問題
③教職員との関係をめぐる問題
④学業の不振
⑤進路に係る不安
⑥クラブ活動、部活動等への不適応
⑦学校のきまり等をめぐる問題
⑧入学、転編入学、進級時の不適応
⑨家庭に係る状況
⑩該当なし

これは小中高とも共通の選択肢で、答え方は「複数回答可」になっています。

では、下記に小中高別の不登校原因ベスト3と、ついでに「③教職員との関係をめぐる問題」「⑩該当なし」についても合わせて見ていきたいと思います。

【国公私立】小学校
第1位 ⑨家庭に係る状況 55.5%
第2位 ②いじめを除く友人関係をめぐる問題 21.7%
第3位 ④学業の不振 15.2%
③教職員との関係をめぐる問題 第5位 4.5%
⑩該当なし 第4位 13.7%
【国公私立】中学校
第1位 ⑨家庭に係る状況 30.9%
第2位 ②いじめを除く友人関係をめぐる問題 30.1%
第3位 ④学業の不振 24.0%
③教職員との関係をめぐる問題 第9位 2.5%
⑩該当なし 第4位 13.4%
【国公私立】全日制高校
第1位 ⑩該当なし 24.8%
第2位 ②いじめを除く友人関係をめぐる問題 19.8%
第3位 ④学業の不振 18.4%
③教職員との関係をめぐる問題 第9位 1.3%
(※ちなみに⑨家庭に係る状況 第4位 15.0%

「不登校要因アンケート」の問題点【いろいろある】

このアンケートにはそもそもいくつかの問題点があると私は思っています。

それは以下の通りです。

1.アンケートに答えるのは教職員のため、本人や保護者の本心が反映されていない可能性がある。
2.アンケートに答えるのは教職員のため、「③教職員との関係をめぐる問題」の選択を避ける可能性がある。
3.そもそも不登校の原因は本当に正しく特定できているのか。教職員だけでなく、本人自身や保護者にも原因がわからないということが不登校にはある。したがって教職員が「なんとなく」で答えているものも相当数あるはず。だから小中高とも「⑩該当なし」が多いと思われる。
4.「複数回答可」であるため、教職員は「とりあえずこれも選んでおこう」という安易な気持ちで「⑨家庭に係る状況」を選んでいそう。

「不登校要因アンケート」はあまりあてにならない

以上の問題点があると私は個人的に感じているので、まあ、要するにこのアンケート結果にあまり引っ張られ過ぎてもいけないなと思っています。

「⑨家庭に係る状況」がほんとにこんなに上位に位置するのかなあとも思うし、「③教職員との関係をめぐる問題」がこんなに割合が少ないのかなあとも感じるんですよね。

過去の記事で私の子どもが不登校になった原因は一応「周りのレベルについていけなかった」という理由があったと書きましたが、ほかにも「そもそも学校の先生が嫌だった」とも言ってましたし。

ということで、私はこの文科省の「不登校原因アンケート結果」にはかなり疑問を抱いています。

先生が原因の不登校の場合の対策【誰かに絶対相談】

さて、不登校の原因で潰されがちな「③教職員との関係をめぐる問題」についてですが、もしこれが原因の不登校だった場合、まずどこに相談をするかについて、以下に例を挙げたいと思います。

①保護者や友人
②信頼のできる教職員(担任・養護教諭・部活顧問・教頭・校長・スクールカウンセラーなど)
③教育委員会
④弁護士
⑤警察
⑥その他の外部の人間(親戚、専門機関、知り合いの政治家、マスコミ、SNSなど)

まず、①、②の保護者や友人、学校の先生に相談するのがセオリーですよね。

とにかく誰かには必ず相談すべきです。

トラブルの内容によっては、なかなか誰にも相談できないということも考えられますが、でもそこはやはり相談すべきです。誰かに話すべきです。

単独で解決というのはこの種類の問題の場合、特に難しいと思います。

あとは、内容にもよるし、教職員の誰とトラブルになっているのかにもよるとは思いますが、なるべくだったら上記の②までで何とか解決を図りたいですよね。

③以降(特に④とか⑤)になってくると、なかなかハードルが高めになってくるので。

えむへい
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でも解決ができなければ、遠慮しないでどんどん動いても私はいいと思います。

原因が特定できない不登校も多い中で、原因があらかじめわかっているものについては、どんどん具体的行動に移した方がいいでしょう。

原因がわかっているのに解決に向かう動きが鈍いと、ますます問題が泥沼化することも考えられます。

まとめ

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では今回の記事をまとめます。

・文科省の「不登校要因」はあまりあてにならない。
・学校の先生が原因の不登校は必ず誰かに相談し、具体的行動に移して早期解決を図る。

以上です。ではまた。

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