こんにちは。
元高校教師えむへいです。
先日以下のツイートをしました。
不登校の親のメンタル維持に必要なこと
・気持ちが下がる話は聞かない
・気に入ったアドバイスだけ聞く
・Twitterとかで愚痴を吐く
・子供の喜怒哀楽の変化に動じない
・子供と自分の人生を重ねない
・積極的に自分の時間を持つ周りを好きなもので囲み、子供になるべく引きずられ過ぎないことが大事
— えむへい@元高校教師が不登校を応援する (@emuheiblog) January 31, 2020
今回は上記ツイートを解説した記事を書いていきたいと思います。
不登校の親のメンタル維持に必要なこと【6選】
「不登校」は、もちろん子ども本人が一番辛いです。
でもそれと同じくらい大変な思いをしているのが、そばにいる親御さんです。
親御さんのメンタル維持は、そのままお子さんのメンタル維持にもつながります。
そのためには、親御さんもある程度「意識的に」メンタルを維持しようと心がける必要があります。
それくらい不登校のお子さんを持つ親御さんのメンタル維持は難しいものです。
①気持ちが下がる話は聞かない
自分の子どもが不登校になってしまったら普通の親はうろたえます。
元教師の私でも普通にプチパニックになりました
そして、「身近な人」や「しかるべき人」にいろいろ相談をしますよね。
で、その相談相手の中には以下のようなことを言う人もいるわけです。
あなたが甘やかしてるだけよ
そのまま引き込もりになるんじゃない?
不登校だと進学は難しいね
良かれと思ってかはわかりませんが、このようなことを言ってくる人が世の中にはたくさんいるんですよね。
そこで以下です。
理由は以下です。
・親の心情配慮もできないような言い方をする人のアドバイスはいまいちなことが多い。
・そもそも不登校のパターンは人によって違うから、そのアドバイスがそのまま自分のところにも当てはまるとは限らない。
確かに中には有益な具体的対策方法を教えてくれたり、実際にその厳しいアドバイスのおかげで不登校が改善されたという例もあるでしょう。
でもほんとに優れた人は、ちゃんと親の苦しみを理解した上でそれを前提としたアドバイスを上手にしてくれるし、また、子どもが違えば解決方法もまた違うということをしっかりと認識しています。
②気に入ったアドバイスだけ聞く
上記で触れた通り、そもそも不登校の改善方法や乗り越え方はさまざまです。
お子さんの性格や不登校の状態によって異なるのは当然として、仮にまったく状態が同じだったとしてもその解決方法はいくつもあります。
たとえば、親が完全に今までの子供との関わり方を180度変えて対応することで改善を図るパターンもあれば、そこまでは親御さんの働きかけは変えずに、お子さんの心身の状態に合わせて、徐々に回復を図るというパターンもあります。
同じ問題でも改善ルートはいくつもあるということです。
正解は一つではないです。
よく数学の問題などでいろんな解き方があるのと同じです。
だから下記のことが言えます。
親御さんのメンタルを崩してまで、自分が納得いかないアドバイスを聞くことに、それほど大きな効果があるとは私は感じません。
③Twitterとかで愚痴を吐く
世間でよく言われているように、やはりメンタル維持のためには自分のネガティブな気持ちをあまり溜め込み過ぎないことが大事です。
そこで以下です。
やっぱり愚痴はある程度は吐いた方がいいです。
でも、周りのリアルな付き合いがある人たちに愚痴を吐くのは苦手という人もいますよね。
私がそうです。
家族や友人に愚痴を吐くのが苦手で、つい溜め込みがちです。
このような方はTwitterやInstagramなどのSNSでうっぷん晴らしをしてもいいと私は思います。
アカウントも愚痴用の別のものを作ったりして、自分の素性がバレないようにすれば現実世界には影響はないですし。
あとは日記や手帳などに「書く」のもありですね。
とにかくSNSだろうが何だろうが、どこかで愚痴は吐きましょうということです。
無自覚のままふと気づいたらいつの間にか気持ちが下がっているということもあるので、特にこれは「意識して」行った方がいいと思います。
④子供の喜怒哀楽の変化に動じない
基本的に人は他人のペースに自分の感情を合わせるとひどく疲弊します。
なので、不登校の親御さんにとっては以下が大切になってきます。
でもこれは実際はかなり難しいです。
子どもが笑っていたり、機嫌が良かったり、何かを前向きに頑張っていたら、そりゃ親も嬉しくなるのは当然だし、反対に、子どもがイライラしていたり、怒っていたり、ネガティブなことばかりを話していると、親も当然悲しくなるし、気持ちも落ち込みます。
でも、不登校の子どもはとにかく気持ちの変化が大きいです。
一日ごとでもそうだし、もっと言えば数分後にも状態が180度変わっていたりします。
その心情の変化の具合は、私の実感としては確実にいわゆる普通の子ども以上に大きいです。
だから、その度に親御さんの気持ちもそれに合わせていたら、そりゃ疲れるだろうという話です。
疲れるし、変な期待もしてしまうし、逆に必要以上に落ち込んだりもしてしまいます。
でも冷静に考えれば、子どもの気持ちの変化に親が合わせたからといって、別に物事が改善するわけでもないんですよね。
大事なのは子どもの気持ちの変化からの、子ども自身の「行動」の変化ですから。
なので、ここも親御さんは頑張って「意識的」に子どもの気持ちの変化に一喜一憂しないという強い意志が必要かなあと感じます。
⑤子供と自分の人生を重ねない
前項のように、感情を親子で重ねるのは疲れるし、きついです。
もっと言えば、感情だけでなく、基本的にいろいろな物事を親子で重ね過ぎるというのはやっぱりちょっと良くないです。
要するにこれです。
よく言われることですが、親子と言えども究極は「他人」だし、だから子どもの人生と親の人生は別なんですよね。
親と子では「個性」も違うし、さらに言えば「生きている時代」も違うでしょう。
もちろん親からすれば、子どもの幸せを願っていろいろな教育やアドバイスをして、親が思い描く子どもの幸せの道筋というのを考えてあげます。
でも当たり前の話なんですが、幸せの価値観というのは人それぞれですよね。
だから場合によっては、親が思い描く幸せの形と、子どもが思い描く幸せの形が異なることも、やっぱりどうしてもあります。
ですので、ここは親御さんとお子さんの人生や価値観を重ね過ぎず、「一番そばで見守る良き支援者」のようなスタンスで、「親子といえども別の人間」というふうに、いい意味できちんと「分ける」「切る」ということが必要になってきます。
⑥積極的に自分の時間を持つ
不登校の子どもがいる場合、普段外で仕事をされている親御さんにとっては、家に帰れば常にお子さんがいる状態です。
また、専業主婦のお母さんなどはもう一日中お子さんと一緒です。
特にお子さんが小さければ、常に目が離せないくらいにそばにいなければならない、という場合もありますよね。
そこで以下のことが起こります。
これはかなりきついです。
もうどうしたってストレスが溜まるのは当たり前です。
なのでやっぱり以下が大事です。
物理的にかなり難しい場合もあるとは思いますが、家族の中で他に協力者がいればぜひお願いして分担したり、もしいない場合は家の中で「何時から何時まではお母さんの時間帯」というふうに子どもに話してみてもいいと思います。
「年がら年中ずっと一緒にいないと子どもに悪い、子どもが愛情不足になってしまう」というわけではありませんしね。
それでも難しい場合もあるとは思いますが、でも少しでもいいのでぜひこの時間は取ってほしいです。
個人的には今回の6選の中で一番おすすめしたいのはこの項目です。
繰り返しますが、やはり「意識して」ご自分の時間を少しは確保してほしいなあと思います。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・だからいろいろ工夫して意識的に行いましょう。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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