
こんにちは。
元高校教師のえむへいです。
今日は不登校の人たち向けに「冬休みの過ごし方」をテーマにした記事を書いていきたいと思います。
今回の記事の内容は以下です。
・学校復帰の話
不登校生におすすめの冬休みの過ごし方
不登校の人たちの普段の家での過ごし方については以前の記事で触れています。
今回は「冬休み」ということに絞って記事を進めていきます。
冬休みも基本は変わらない
冬休みといっても基本は別に普段と変えなくていいです。
上記の過去記事でも示していますが、休んでいる間のいちばん大事なことは「心身の回復」です。
それがある程度整ってきたら、他のことにもだんだんとチャレンジしていく、という流れがいいです。
とにかくこれがまずいちばん大事です。
長期休みだからといって、無理にいろいろ過剰なことをしようとしなくてもいいです。
基本は普通に過ごしましょう。
心穏やかに、この冬休みで思いっきり回復できたら、もうそれでベストです。
普段できないことに挑戦
回復はある程度OKという前提付きですが、もしいけそうだったら普段できないことにもチャレンジしてみましょう。
そもそも冬休みだと、なんか気持ち的にも少しは軽くなりますしね。
私がおすすめしたいチャレンジ項目は以下の3点です。
②昼夜逆転を治す
③勉強する
ちょっとだけ解説していきますね。
①外に出る
普段からたまに外出できている人は、そのまま冬休みも別に遠慮せずにがんがん外に出掛けましょう。
一方、普段あまり外に出れてない人も、もし気が向いたらで構いませんが、出れそうだったら外に出てみましょう。
うちの人とどこか買い物に行ったり、ドライブとか旅行とかもいいですね。
そのへんのコンビニとかでもいいんですが、周りの目が気になるようであれば、やっぱり遠出の方がいいですよね。(ほんとは全然人の目なんて気にしなくてもいいんですけど)
あとは、気の許せる友人がいる場合は、その人とどこかに遊びに行くというのもありですよね。
いずれ冬休みは少しは体力や気分的にエネルギーが貯まりやすいので、「外に出て体を慣らす」ということにチャレンジしてみていいでしょう。
②昼夜逆転を治す
皆さんの今の「生活習慣」はどうでしょうか。
ある程度夜遅め、くらいであれば特に問題はありませんが、完全に昼と夜が大逆転してしまっている場合は、せっかくの冬休みを利用して、少しは通常モードに戻す練習をしてみてください。
昼夜逆転を治す方法はいろいろありますが、結局は以下の2点がポイントだと思います。
2 気合で日中起きてる
日中太陽を浴びたり、運動をしたり、サプリを飲んだり、朝に楽しいことを設定するなど、いろいろ細かい方法は世の中ありますが、結局は上記の2点がいちばん手っ取り早いと私は思っています。
うまくいけば1日で元に戻せるし、そうじゃない場合でも2、3日でだいぶ元に戻すことは可能です。
でも、「起立性調節障害」などの睡眠障害を患っている人やその疑いがある人はそう簡単には改善できないと思うので、その場合はお医者さんとか、それこそサプリとかいろいろ試した方がいいかもしれません。
一応おすすめのサプリのリンクを貼っておきますね。
いずれこの昼夜逆転解消も「できればチャレンジしてみよう」という感じですね。
③勉強する
さて、せっかくだから少しは勉強もしてみましょうか。
不登校の人たち向けの勉強方法についても過去に記事にしていますので、良かったら読んでみてください。
学校から冬休みの宿題をもらっている人はそれを少しやってみるとか、何か問題集やテキストがあればそれをやってみるとか、少し勉強系の動画をユーチューブで見てみるとかでもいいでしょう。
まあ全然気が向かない場合もあるのであまり無理しなくてもいいですが、「シャーペンを握る」くらいはしてみましょうか。
休んでいる間、全然ペンを握っていなかった人は、久しぶりすぎて文字もうまく書けないことにびっくりするかもしれませんよ。
まあこれも「体の慣らし」がいちばんの目的です。
今後学校に行こうが行くまいが、どうせ「文字を書く」という行為は最低限ある程度は必要ですしね。
まずはシャーペンを手に取り、最初はお絵描きや落書きでもいいですよ。
で、気分が乗ってきたらちょっとプリントを見てみるか、みたいな感じでいいです。
始めからがっちり何十ページも勉強しようとかだと、逆に全然できなかったりするので。
なので、冬休み中に少しでも勉強できたら「もう最高」です。
その場合は自分を褒めてあげましょう。
うちの人にも褒めてもらってください。
それくらい「不登校の人が勉強をする」というのは難しいことです。
だから普段から勉強できてる人は、はっきり言って「学校に行ってない」というだけで、別に特に何も問題ないと私は思っています。
一応冬休み明けは学校に行くチャンスではある話
さて、ここからは「応用編」みたいなものです。
全然まだまだ体力的に落ち込んでいる人は読まなくてもいいくらいです。
だいぶ元気になってきた人や、まだ元気が出なくても一応今後の学校復帰のことなどが気になる人向けの内容です。
以前私は下記の記事を書きました。
ここで私は「学校に行くタイミングは週初めか週末がおすすめ」と書いています。
特に「週初め」はそれまでがリセットされる感覚があるので、再度学校に行くタイミングとしてはよくあるおすすめパターンです。
なので、今回の冬休みについても、その休み明けというのは一応再び学校に行くタイミングとしてはありなタイミングです。
長期の休み明けで、しかも新年も迎えるということで、これまでのことがリセットっていうタイミングになるからです。
もしも少しでも冬休み明けに学校に行くかもしれないなあという可能性がある人は、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
②学校の動きを把握しておく
③宿題はやらなくてもいい
それぞれ解説していきます。
①学校の先生と連絡をとっておく
あなた自身でもいいし、別にお父さんお母さんにお願いしてもいいのですが、学校の先生に一応「もしかしたら休み明け学校に行くかも」的なことは伝えておいた方がいいでしょう。
でも、連絡しておいてその結果行かなかったとしても別に問題はありません。
その場合でも全然気にしないでいいです。
学校の先生もそういう場合もちゃんと予測しています。
過去にそのような生徒はあなた以外にもたくさん見てきているはずなので全然大丈夫です。
でも一応連絡しておいた方がいろいろ準備(座席のこととか、配布物とか、先生なりの心の準備とか)しておいてくれたりすると思います。
②学校の動きを把握しておく
①にも関連しますが、学校と連絡を取る際には、休み明けの学校の動き(休み明け1週間くらいの日程)についてもついでに聞いておきましょう。
持ち物とか日程とかがわからないとそもそも学校に行く気にならないし、行ってから困るのも嫌ですしね。
③冬休みの宿題は無理にやらなくてもいい
もう一つ①と絡めて学校の先生にお願いするのをおすすめすることがあります。
それは下記です。
もう先にこうやって言っておきましょう。
まあちゃんとやっておいた方がいいに決まってはいますが、でも宿題よりもまずは学校に来るということの方を学校の先生は望んでいるはずです。
理解ある先生であればなおさらそう思ってくれているはずです。

少なくとも私はそうでした。私は逆にこっちから「宿題はまずできる範囲でいいから。教科の先生には俺から話しておくから。」と言ってました。
だから、学校の先生と連絡を取ったときに、「冬休みの宿題は一応がんばりますが、でも全部はできないかもしれません…」とか言っておけば、たいていの先生は「大丈夫ですよ」と言ってくれると思います。
もし「ちゃんとやってこないとダメだ」とか言ってくる理解のない先生が担任だったら、もうここは他の先生(保健室の先生とか学年主任の先生とか教頭先生とか)にお願いしましょう。
このへんの先生まで攻めたら、たいていはうまくお願いが通るはずです。
これはもう家の人にお願いしましょう。
いずれ冬休みの宿題なんて別に死ぬほどの思いをしてやんなくてもいいです。
どうせ少し平常点(成績のほんの一部分)が引かれるだけです。
むしろ不登校の人の場合は、そのへんも考慮してもらえることが多いと思います。
何食わぬ顔でしれっと登校
最後に一応休み明けに学校に行くかもしれない人向けの話をもう一つだけ。
見出しにもある通り、もし学校に行く場合は下記の感じで登校しましょう。
他人の目が気になるとか、恥ずかしいとか、目立つのが嫌とかいろいろあるんですが、もう「一切の感情を無」にして普通に学校に行く、というスタンスです。
これができたら上級者です。
もう一人前です。
これができる人はきっと今後社会人になってからも強いです。
確かに実際はなかなか難しいんですけど、きついのは最初の一日で、しかも朝をクリアすれば何とかなったりします。
もし学校に行こうとか行きたいという気持ちの人はチャレンジしてみてください。
まとめ
では今回の記事をまとめます。
・可能であればできることを増やしてみよう
いずれ、いろいろ頑張ることを最優先にはしなくていいです。
とにかくせっかくの冬休み、まずはゆっくり楽しく過ごすのが一番大事です。
それに、他の記事やTwitterでも私はしょっちゅう言ってますが、「必ず学校に行かなければならない」なんて思わないでくださいね。
今回の記事の後半は「一応」学校復帰のことを話題にはしましたが、別に適応指導教室やフリースクールなどでも全然OKですし、何だったらどこにも行かずに自宅でもいろいろやれることはいっぱいあります。
今はほんとにたくさんの選択肢があります。
繰り返しますが、この冬休み、まずはゆっくり休みましょう。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
ではまた。
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