最近私が読んだ「不登校」に役立つと思ったマンガ3選

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こんにちは。
元高校教師えむへいです。

今回は、最近私が読んだ不登校関係のことを考える上で、役に立つなあと感じたマンガを3冊紹介したいと思います。

(2021.02.17追記)
その後もう3冊増やして、現在は合計6冊のマンガを紹介しています。

もし良ければぜひ読んでもらえればと思います。

今回はどちらかと言えば「大人目線」のマンガがメインですので、お子さんの不登校で悩んでいる親御さんに特におすすめのマンガかなと思います。

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最近私が読んだ「不登校」に役立つと思ったマンガ

マンガ記事内画像1

不登校のことを考える上で役立つと感じたのは以下の6冊です。

①『娘が学校に行きません』野原広子
②『「子供を殺してください」という親たち』押川剛・鈴木マサカズ
③『虐待父がようやく死んだ』あらいぴろよ
④『不登校ガール 学校の階段がのぼれない
』園山千尋
⑤『友達100人切れるかな』宮部サチ
⑥『ちひろさん』安田弘之

①『娘が学校に行きません』

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今回の6冊の中でも特に私がおすすめしたい役に立つと感じたのはこの『娘が学校に行きません』です。

出版自体は2013年なので、そんなに新しいマンガではないのですが、不登校の子どもを持つ親の思いや苦悩、戸惑いがとてもよく描かれています。

話の内容はこんな感じです。

小学5年生の娘があるとき急に不登校になってしまった母親の198日間の奮闘記。
子どもの思いをなかなか理解できず右往左往しながらも、先生方の協力を仰ぎながら学校復帰を果たした物語。

このマンガの中で一番の救いは、「学校が神対応な素晴らしさ」という点です。

今現在、不登校で苦しんでいる人たちの学校がすべてこのように対応してくれたらどんなにいいだろうと私は感じました。

具体的に少し挙げればこんな対応です。

・校長先生が「焦らずじっくり」と言ってくれる。
・保健室の先生がとにかく神対応。(子どもや親の心に寄り添う言葉掛けができている、保健室内を仕切る、ずっとビーズ作りをしてても注意しない等)
・学校全体が児童の不登校や保健室登校を上手に受け入れている。

まあ、小学校の話なので、中学校や高校には当てはまりづらい面もあるとは思いますが、でもこの話に出てくる学校の対応は目を見張るものがあります。

ですが、この学校の対応のしかたは別に全然非現実的なものではないので、このマンガを参考にして、親御さんには今のご自分の学校にも同じような対応を要望してみる、というのも一つの方法ではないかなあと感じました。

いずれにせよ、こういうのを見ると、まだまだ学校も捨てたもんじゃないなと感じますね。

②『「子供を殺してください」という親たち』

2冊目は『「子供を殺してください」という親たち』です。

これは「不登校」の問題というよりは、「大人の引きこもり」がテーマとなっているマンガです。

話の内容はこんな感じです。

主人公の仕事は、引きこもりやニートで病的に苦しんでいる本人や家族を専門の医療機関へつなぐこと。登場してくる依頼家族は皆何かしら大きな問題を抱えている。

とにかく出てくる引きこもりの人たちがほんとにもうかなりの重症です。

でも、決して今不登校で悩んでいるお子さんや親御さんを脅すわけではないのですが、不登校もそのまま「完全放置」してしまうと、こうなってしまうこともあるなあと感じます。

マンガに登場してくる重症な引きこもりの人たちというのは、例えばこんな人たちです。

・腕に無数の「根性焼き」をし、弟に金をたかる27歳の兄
・家で全裸で金属バットを振り回す21歳の息子
・毒を盛られたとか盗聴器が仕掛けられていると叫ぶ40歳を越えた姉

もう内容がかなり激しいので、元々精神障害的なものがあった人たちの「稀なケース」と感じてしまったりもするのですが、でもマンガを読んでみると、彼らや彼女らも、小さい頃はそこまでひどい状態ではなく、だんだんと状態がひどくなってしまったというケースが多いようです。

とにかくここまでになってしまうのは、本人が病的に苦しんでいるにもかかわらず、家族が何も対処せずに完全に放置しているのが原因と思われます。

少なくとも今このブログを読んでくださっている親御さんたちはそういう意味では大丈夫だと思いますが、ほんとに「大人の引きこもり」は、なってしまうと改善がとても大変だと感じますね。

もう病気と一緒です。

そのまま放置してると、どんどん悪くなってしまうということでしょう。

③『虐待父がようやく死んだ』

3冊目は『虐待父がようやく死んだ』です。

これも直接不登校の話ではないのですが、やはり親子関係がテーマとなっており、特に父親の毒親っぷりが際立って描かれているマンガです。

簡単な内容は以下の通りです。

虐待する父親、それに従う母親、我関せずの一番上の兄、家族のことをどうにかしたいと孤軍奮闘する2番目の兄、年の離れた妹の5人家族の物語が、妹の視点で描かれている。

このマンガほどではないですが、個人的に私自身も父親には苦労したので、ところどころ自分の経験と照らし合わせて読みました。

少しネタバレになってしまいますが、結局この父親も昔自分の親から虐待を受けていたようで、よく言われる「負の連鎖、虐待の連鎖」というのはどうしてもあるようですね。

そんな親子関係、家族問題を考えるきっかけになるマンガだと思います。

④『不登校ガール 学校の階段がのぼれない』

4冊目は『不登校ガール 学校の階段がのぼれない』です。

不登校関係をテーマにしたマンガではかなり有名な作品で、今現在も連載が続いています。

話の内容は次の通りです。

地元の北海道の中学校では何不自由なく楽しく学校生活を送れていた千尋だったが、親の都合で転校することに。その新しい学校ではなぜか人間関係がうまくいかず、原因不明の動悸や息切れが起こり、ついに学校の階段がのぼれなくなる。

不登校は本人の問題ではなく、環境のせい、周りの人間関係のせいというのはよくあります。

この作品に出てくる主人公の千尋はまさにそのパターンに当てはまると思います。

ほんと気の毒ですよ。

本人はいたって普通のいい子なのに、周りにクセの強い子どもたちが多いばかりに、心の優しい主人公が一人あれこれ気を遣って思い悩んでしまうという。

かなり細かく主人公の心の動きが描かれているので、「不登校の子の気持ちがよくわからない」という親御さんや、「自分と同じ気持ちの人ってほかにいないのかな?」という不登校の子本人など、どちらにもおすすめのマンガです。

⑤『友達100人切れるかな』

5冊目は『友達100人切れるかな』です。

これはまた不登校には直接関係がない作品なのですが、不登校の子本人にも、そして親御さんにもおすすめしたいマンガです。

話の内容はこんな感じです。

人間関係のお悩みを1回500円の相談料で解決に導く「人間関係研究所」の有馬の元に訪れるクライアントたちの物語。「友達は毒。ゆえにデトックスすべし」人間関係に悩んでいる人必読の作品。

友達は確かにかけがえのない貴重な存在です。

でも、その存在がかえってマイナスになることも世の中あるんですよね。

学校でのわけのわからないパワーバランスによる人付き合いや、「ママ友」という子ども同士の付き合いとはまた別の気を遣う人間関係など・・・。

もうね、自分にとって少しでもプラスにならないような人とは付き合うのはやめた方がいいですよ。

人生は案外短いです。

その貴重な時間の中でなんでわざわざ苦手な人と付き合う必要があるのかって話ですよ。

それよりだったら一人で好きなように過ごしていた方が何倍も濃い時間を過ごせます。

周りからどう見られようが関係ないですよ。

周りの人の視点中心ではなく、自分の視点中心で物事を考えられたら一気に人生の幸福度は上がります。

そんなことを気づかせてくれる作品です。

⑥『ちひろさん』

最後の6冊目は『ちひろさん』です。

これも不登校とは直接関係のない作品なのですが、かなり私のお気に入りのマンガです。

内容はこんな感じです。

元「夜の仕事」経験者のちひろさん。今はしがない弁当屋で働いているが、なぜかちひろさんの周りにはたくさんの人が集まってくる。
人生を何周もしているようなちひろさんが発する言葉はその一つ一つが名言です。

上記で書いていますが、もうほんとちひろさんの言葉がいちいち名言なんですよ。

たとえばこんな感じです。

・「なりたい自分なんかない」
・「ダメと無気力はいきなり予告もなしに浸水してくる。でも慌てない。ジタバタしない」
・(本気で死にたいと思ったことはあるかと聞かれて)「愚問だな。何回もあるに決まってるでしょ」
・「くだらないマラソンに勝つ唯一の方法は、走るのをやめちゃうこと。いいのよ、みんなに置いてかれちゃえば。」

なんか深いんですよね。

ちひろさんからしたら、不登校とか将来とか仕事とか何も問題ないのかもしれません。

「自分らしい生き方とは何か」を考えさせてくれる作品です。

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最後に【購入方法など】

マンガ記事内画像2

以上最近読んだ6冊のマンガを紹介しました。

もう一度6冊のリンクを載せますね。

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もしお読みになりたい場合は、上記から購入するか本屋で買えるのもあります。

また、「ピッコマ」「LINEマンガ」などのアプリからでも読むことができます。

マンガはやっぱりいいですよ。

時間がないときでも簡単に読めちゃうのがマンガのいいところです。

あとは重いテーマでも気軽に読めますしね。

今後もまた何か良いものがあれば紹介していきたいと思います。

ではまた。

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